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2011.09.04

江~姫たちの戦国~34 姫の十字架

(江戸城。二人の娘に囲まれ、幸せを噛みしめている江。ただ、大姥局が男子を産めと迫ってくるのが悩みの種でした。)

(大坂城西の丸に天守を築き、秀頼と同じく諸将から新年の拝賀を受ける家康。)

(その知らせを佐和山城で聞き、このままにはしておかないと再起を誓う三成。)

(江戸城。忠興の息子である光千代のあいさつを受ける江。彼は母のガラシャからの手紙を預かっていました。自分は人質として送られてきたと言う光千代。)

(ガラシャの手紙は息子をよろしく頼むという事でした。そして、忠興と家康の話から戦が始まるのではないかとも記されていました。)

(秀忠に徳川と豊臣の戦にななるのかと問い質す江。さあなと言葉を濁す秀忠。自分を大阪に行かせてくれ、直接家康に聞いてくると言い出す江。何かあれば知らせが来ると引き止める正信。誰も私には本当の事を話さない、だから自分で確かめてくるのだと聞かない江。)

(家康は戦支度を始めていると答える秀忠。その相手とは三成ではなく会津の上杉でした。)

(秀頼と淀殿に、上杉討伐の奏上をする家康。上杉の罪とは、国元に引きこもったまま上洛せず、国内に20もの砦を築き戦支度をしている。その事について上洛して申し開きをする様に求めたところ、不満なら会津に攻めてこいという回答が帰って来たのでした。これは豊臣家に対する謀反に他ならないと決めつける家康。)

(上杉を討つのは家康が天下取りの為に行うのではないかと際どい事を聞く淀殿。自分は秀吉から政を任された身であり、思うのは豊臣家のためのみであると答える家康。秀頼に合図し、秀頼の口から良きに計らえと答えさせる淀殿。)

(江戸城。上杉攻めには秀忠も加わるのかと問う江。全ては家康が江戸から戻ってからだと答える秀忠。あなたと話しているといらいらすると怒鳴る江。ならば話さなければ良いのだとはぐらかす秀忠。)

(大津城に立ち寄った家康。近い内に、このあたりで変事があるかも知れない、その時はよしなに頼むと高次に告げる家康。変事とは戦の事かと問い掛ける初。さすがに浅井三姉妹は強いと褒める家康。しかし、肝心な所は言わぬが花と煙に巻いてしまいます。決断を迫られて、冷や汗を流す高次。)

(出陣する忠興。彼はガラシャに向かって、本能寺の時に光秀に加勢出来なかった事を詫び、寂しい思いをさせてきたと謝ります。なぜ今更と問うガラシャに、これが自分の本心だと答える忠興。初めて夫の心を知ったのか、涙に暮れながら送り出すガラシャ。)

(家康が上杉を責める為に大坂を出たと聞く三成。これは家康の謀ではないかと怪しみつつも、これこそ自分が待つ望んでいた事でもあると言って大坂に向かう三成。)

(慶長5年7月。江戸城に帰った家康。さっそく家康に、三成と戦うのかと問い掛ける江。自分が戦うのは上杉だととぼける家康。上杉と三成はよしみを通じていると聞くと言い出す秀忠。では、上杉を討てば三成が動き出す、つまりは豊臣を討つつもりかと問い詰める江。それは違う、三成と自分は豊臣の家臣であり、万が一戦になったとしても家臣対家臣の争いに過ぎないと言い逃れる家康。)

(大津城。家康は三成を討つつもりだ、そうなると間違いなく大津城を巡っての争いになると高次。豊臣と徳川が争えば秀頼はどうなる、姉と妹に挟まれた自分はちどちらに付けばよいのかと叫ぶ初。それは自分も同じ事、徳川には背けぬが豊臣もないがしろには出来ないと苦悩の色を隠さない高次。)

(江戸城。出陣は21日に決めたと告げる家康。そして秀忠には先鋒3万8千の軍の総大将を命じました。自分には無理だと断る秀忠。大久保忠隣と正信を付けるから大丈夫だと家康。震える秀忠。)

(大変な事になったと江。自分に総大将は勤まらない、しかし、徳川の跡取りである以上逃げる訳にはいかないと秀忠。)

(家康が力を持つ度に暗い気持ちになって来た、まなぜあの男の跡取りに生まれてきたのかと自分の運命を呪ったと初めて本心を明かす秀忠。今度の戦に勝ったとしてもまだその先がある、家康が動き続ける限り自分も動かされ続けるのだと自嘲する秀忠。)

(今度の戦で討ち死にをすれば良いのかと捨て鉢になる秀忠を見て、家康に断ってくると言い出す江。断ってどうする、家康の子では居られなくなると秀忠。それも止めれば良い、徳川と豊臣が戦になればこの身は裂かれてしまう、それよりもここを出て百姓になろうと江。)

(江と馬鹿な子とを話をしていたら心が静まった、総大将として戦に行くと秀忠。家康の子に生まれた運命から逃げる訳には行かない、泣き言を言って済まなかったと江に謝る秀忠。)

(秀忠を自分の部屋に連れて行き、天下布武の印判をお守りとして持っていくようにと差し出す江。自分がただ一人あこがれていた武将は信長だった、その姪を妻に迎えた事は自分の誇りだった、しかし同時に気後れもしたと明かす秀忠。だから自分に冷たかったのかと問う江。そなたも偉大な叔父を持って辛いなと誤魔化す秀忠。)

(戦でもしもの事があったらどうすると言って印判を受け取らない秀忠。そうならない様に持っていくのだと譲らない江。ついに受け取る秀忠。)

(今日は秀忠の別な顔が見られた様で嬉しかったと江。どんな顔だと聞きかけ、やはり良いと断る秀忠。笑い出す江と秀忠。)

(大坂城。帰って来た三成は早速秀頼と淀殿に拝謁し、家康討伐の許しを請います。それは徳川と豊臣の争いを意味するのではないのかと問う淀殿に、これは家臣同士の争いに過ぎないと答える三成。その一方で、覚悟をして欲しい、秀頼が陣頭に立てば豊臣恩顧の大名はことごとく我が方に付くと迫る三成。それだけはならぬと峻拒する淀殿。何があっても淀の方をお守りすると誓う三成。)

(西の丸の徳川勢を追い出し、毛利輝元を総大将として迎い入れた三成。彼は家康の罪状を記した書状を諸大名に送りつけ、徳川打倒の旗印を鮮明にしたのでした。)

(大坂に残っていた家康加担の諸大名の家族を、人質として大坂城に集める三成。)

(忠興邸。三成の手勢が迫っていると告げる家臣に、自分は逃げないと答えるガラシャ。彼女は侍女のマリアにこれまでの礼を言い、忠興のためにこの身を捧げるのだと言って、マリアには逃げる様に命じます。ガラシャの手を握って別れを告げ、他の侍女たちを連れて立ち去るマリア。)

(ただ一人残った家臣に、キリシタンは自殺は禁じられている、だから自分を殺して貰えないかと頼むガラシャ。)

(邸内に討ち入ってきた三成の手勢。立ち上る炎の中、槍の前に座るガラシャ。微笑みを浮かべて家臣の槍を受けたガラシャ。)

(ガラシャの壮絶な死を聞いて衝撃を受ける三成。)

(江戸城。出陣する秀忠に、家康の跡を継いだ暁には、戦の無い世の中を作ってくれと頼む江。それは帰って来てから言ってくれと答える秀忠。)

(そなたがいとおしく思えると秀忠。それはいけない、かなり弱っている様子だと江。そうだなと苦笑する秀忠。)

(忠勝に向かって、この世で最も険しい戦とは、息子を死なせずに独り立ちさせる事だと言う家康。秀忠の出陣の知らせに、どこか不安げな表情の家康。)

(大坂、大津、江戸で、それぞれ戦の足音に震える三姉妹。)

今回は関ヶ原前夜が描かれました。史実では様々な事件があるのだけれど、ほとんどをスルーして上杉討伐~三成挙兵というストーリーにのみ単純化して判りやすくしていましたね。粗っぽくはあるけれど、こういう手法もありかなとは思います。

良く言われるのは上杉家と三成はあらかじめ打ち合わせをしており、上杉が家康を東に引き付けた隙に三成が西で挙兵し、東西から挟み撃ちにする戦略だったというものですが、このドラマでは三成は何も知らぬ気でした。実際はどうだったのかは判りませんが、この形にならなければ三成の挙兵は無かった事だけは確かだと思われます。

家康が淀殿に示していたのは、いわゆる直江状でしょうか。だとすれば、自分の悪口が書かれていたはずであり、それをぬけぬけと見せたのだとすれば家康の度量の大きさを示した場面という事になるのかな。

でも、今回の主題は秀忠の素顔が明らかになった事でしょうか。3男でありながら家康の跡継ぎに指名された彼にとっては、偉大すぎる父親は脅威そのものでした。その偉大さをそっくりそのまま引き継がなくてはならないのですからね。のらりくらりとしていた秀忠ですが、その内心は常に恐怖に怯えていたのでした。

無論これはドラマの中だけの設定ですが、二代目の心理としてはありそうな事で、向井理の演技が真実味を帯びて見せてくれていました。それでも本音としては家康の子である立場は失いたくないというのも事実で、百姓になろうという江の提案を現実味の無い冗談と受け流し、結局は自分の運命として受け入れる事を決断します。江にすれば結構真剣な提案だった様に見えたのですけどね。このあたりの描き方は上手いと思いました。

一方、ガラシャの最後については大筋は史実のとおりですが、愛する夫のために死を選んだという点があまり見た事がない解釈です。良く言われるのは、忠興が桁外れの嫉妬心の持ち主だった事が原因だという説です。彼は、ガラシャが他の男性と口を利くのさえ嫌がり、遂には妻が人目に触れる事さえ耐え難く感じるようになったため、ガラシャが屋敷から一歩も出る事を許さなくなりました。

そういう忠興は、出陣の前に三成の挙兵を予期しており、そうなった時は人質に取られるよりはガラシャを殺せと家臣に命じていました。妻を人質に取られる事は元より耐えられず、かといって逃がす為に、家臣といは言え他の男に妻の身を託す事もまた耐え難い事だったのです。

ガラシャもそういう夫の性行を良く知っており、家臣に自分の始末を命じた事に気付いていました。そして、遂に軍勢が屋敷に迫ったと知った時、潔く自らの運命に従い、家臣の手に掛かって果てたと言われます。ある意味夫のために死を選んだとも言える訳ですが、ドラマの解釈とはかなり異なりますね。

ガラシャの死が三成に衝撃を与えたのは事実で、強引に人質に取るのは逆効果だと思い、以後は無理強いをしなくなったと言われます。ガラシャの死は、多くの妻女の運命を救ったとも言えそうですね。

来週はいよいよ関ヶ原ですが、戦いそのものはほとんど描かれる事は無いのでしょうね。でも、秀忠の戦いにスポットが当たった事はこれまで無かったと思われるので、その点どう描かれるのかは楽しみではあります。

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『江〜姫たちの戦国』 第34回「姫の十字架」 サブタイトルで”江戸の鬼”とまで呼んだ大姥局(加賀まりこ)は、大した存在感を発揮せず、キャラが中途半端。 キャラと言えば、良い人キャラだった家康(北大路欣也)は、すっかりダーク狸にキャラ替え。 かわらないのは、江(上野樹里)とゲゲゲの秀忠(向井理)の「不思議ちゃん&不思議君」の夫婦くらいか・・・。 −◆− 江戸城に細川忠興(内倉憲二)とガラシャ(ミムラ)の子・光千代が送られてくる。 光千代は自ら人質として来たと打ち明け、「カナダ... [続きを読む]

受信: 2011.09.05 13:22

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