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2011.06.05

江~姫たちの戦国~21 豊臣の妻

(天正16年正月、聚楽第に帝を迎えるという秀吉。それは足利将軍家が実現して以来、150年ぶりとなる快挙でした。三成に豊臣家の威信を天下に示す演出を語る秀吉。)

(大阪城。行幸の実現と聞き、秀吉に何か良い事があったのかといぶかる江。誤魔化すサキ。)

(秀吉に抱きしめられた時の回想をする茶々。)

(何も知らずに、姉の縁組みを心配する江。いたたまれぬ様に、侍女達を下がらせ、江と二人きりになる茶々。)

(茶々の真意を知り驚く江。謝る茶々。父母の仇の側室になったのかと姉を責める江。側室ではないと言い張る茶々。側室だと言って部屋を出て行く江。)

(茶々との関係をおねに話し、謝る秀吉。致し方ない事と言って認めるおね。おねを抱きしめる秀吉。ひとり悲しみに耐えるおね。)

(4月半ば、聚楽第。帝の前で諸大名に秀吉への誓い状を出させ、諸大名に豊臣への絶対服従を誓わせる秀吉。)

後陽成天皇が聚楽第に行幸したのは、天正16年4月14日の事でした。天皇以下文武百官が行列をなして聚楽第を訪れ、それを秀吉は趣向を凝らして持てなしたと伝わります。そのあまりの楽しさゆえに、最初は3日の予定であったのが、天皇がもっと居たいと言い出したために5日に延長されたそうですから、秀吉の得意も絶頂を極めた事でしょうね。

後陽成天皇はこの時の楽しさが忘れられなかったのでしょう、この4年後に再び聚楽第に行幸しているそうです。秀吉の饗応が如何に優れたものであったかが窺い知れるというものですね。

(利休を茶頭に家康との茶席を設けた秀吉。茶々との馴れ初めを聞き驚く家康。彼はこれで帝のみならず織田家の力まで手に入れた事になると際どい事を言いますが、今はうれしさだけでそこまで頭が回らぬと笑い飛ばす秀吉。心配なのはむしろ江だと利休。江など関係ないと秀吉。しかし、彼女たちにすれば秀吉は仇だと言い、茶菓子に楊枝を突き刺してみせる利休。馬鹿な事をと相手にしない秀吉。いや、あの姫なら判らないと家康。嫌な顔で楊枝が突き刺さった菓子を食べる秀吉。)

(数日後、大阪城。ヨシを相手に茶々と秀吉の関係を話す江。驚くサキ。そのサキから秀吉が大坂城に来ていると聞かされ、鋭く振り向く江。)

(茶々に会う為に着替えている秀吉。惚れた女に会う気持ちは、三成にはわからないだろうと話しかける秀吉。判らぬでもありませぬと三成。どこかに好きな女が居るのかと突っこむ秀吉。とても手の出ない所に居る人だと答える三成。諦めてどうすると笑い飛ばす秀吉。)

三成の言う手のでない人とは茶々の事なのでしょうね。それをさらっと言ってのけるとは、三成もただ者ではないという証拠でしょうか。このやりとりは、たぶん後の関ヶ原の戦いに続く伏線となるのでしょうね。

(そこに乗り込んできた江。彼女は秀吉を泥棒猿とののしり、挑み掛かろうとします。懸命に止める三成。無理強いはしていない、茶々自らが選んだのだと答える秀吉。うるさいと聞く耳を持たない江。)

(そこに現れた茶々。彼女は江を止め、秀吉に謝ります。猫なで声で許す秀吉。茶々の手を握りながら、江にゆっくり話そうと言う秀吉。座ってはどうかと江に頼む茶々。二人の仲良さそうな様子を見て、悄然と引き上げる江。)

(部屋に戻り、断じて許さぬと泣き崩れる江。)

(茶々に背を向けて食事を始める江。彼女は背中の茶々に向かって、己の決めた事を貫くと言い放ちます。辛そうに黙っている茶々。)

(龍子に相談に来ている江。秀吉の心が姉に移った事が気にならないのかと江。側室は10人以上居るのに、いちいち腹を立てていては身が持たぬと龍子。近頃の茶々は一段と艶めいている、やはり女は男次第だと龍子に言われ、悲しそうに席を立つ江。)

茶々の事など気にしていないと言った龍子ですが、後に行われた醍醐の花見では、茶々と席次を争って秀吉を困らせたと言われます。まだまだ先の話なのですが、その時はどう描くつもりなのでしょうね。ちょっと楽しみではあります。

(翌日から一人で食事を摂る様になった江。今は待つしかないと茶々。)

(一人考え込む江。そこに現れた秀勝。今は父の下にいるという秀勝。秀吉の怒りは解けたのかと江。叔父は自分を許したい様だが断ってきたと秀勝。いぶかる江に、許して貰わねばならぬ事はしていないと答える秀勝。)

(江も姉と秀吉の事を許したいのだろう、しかし許せないと秀勝。許せる訳がない、あなたと同じだと江。自分の心は安らかだが、江は違うと秀勝。驚く江。あなたの心が安らかになる事を祈っていると言い残して去る秀勝。)

(秋。一人佇む江の下に現れた初。久しぶりの再会に飛びつく江。)

(初が現れた訳は、茶々から手紙を貰ったからでした。その手紙で茶々は秀吉との仲が出来た事を知らせ、そして江が口をきいてくれないと嘆いていたと初。)

(男と女には何があってもおかしくない、仕方の無い事だと初。江には判らないだろうがとからわれ、初には判るのかと問い返す江。私も女ゆえ判るのだと初。その上で、高次との仲をのろける初。ならば帰れとむくれる江。そうは行かない、何としても姉妹の溝を埋めるのだと初。)

(茶々の下を訪れた初。再会を喜ぶ茶々。初の背後で悄然とうつむいている江。)

(初と並んで茶々と向き合う江。その江に、姉に謝れと迫る初。かたくなに黙っている江。姉に黙っているとは無礼千万だと無理矢理手を付かせ、頭を下げさせる初。黙っている茶々。これで良い、江も判ったはずだと初。黙ったまま顔を上げる江。その背後から、あの事を話してはどうかと声を掛けるサキ。自分のお腹にはややが居ると言い出す茶々。驚いて祝いを言う初。)

(実は秀吉との事には迷いがあったと語り出す茶々。父母に許して貰えぬなら、命を奪って欲しいと願った。そうしたら腹に子が宿り、許して貰えたという思いがしたと茶々。そんな訳はない、秀吉の子など母は許してないと叫ぶ江。そのまま手を付いて出て行く江を悲しげに見送る茶々。)

(聚楽第。茶々からの手紙で子が出来た事を知り、呆然としながらおねに告げる秀吉。驚きつつも、平静を装うおね。やっと自分の子が出来たと涙ぐむ秀吉。)

秀吉には長浜時代に子が生まれた事があったらしいとは以前に書いた事がありますが、一般には茶々が初めて子を宿した様に言われていますね。いずれにしても、諦めていたところに出来た子ですから、秀吉の喜びがとても大きなものであった事は容易に想像が付きます。

でも、この事がきっかけで秀吉の治世に狂いが生じて来るのですから、皮肉なものですよね。禍福はあざなえる縄のごとしとは良く言ったものだとつくづく思います。

(大坂城。強情を張る江に手を焼いている初。母があれほど嫌い抜いていた秀吉の子を宿すなど許せないと江。しかし、姉の子だと初。姉に子が授かった事を喜べぬとは、もはや鬼だ、夜叉だと責める初。猿よりましだと言い返す江。そこにヨシがやって来て、何やら江に告げました。)

(江を呼び出したのはおねでした。江に市の手紙と秀吉の誓書を差し出し、不首尾を詫びるおね。言いよどむ江に、子供が出来た事は豊臣家にとっては目出度い事だと告げるおね。その一方で、自分も茶々を避けていると言い出すおね。子が出来た事を祝いに来たのに素直に会う事が出来ない、江もさぞかし辛いだろうと思いやるおね。)

(茶々の事は覚悟していた。しかし、子が出来た事は正直言って堪えたとおね。申し訳ないと謝る江。)

(これまで側室たちに寛大で居られたのは、その中の誰にも子が出来なかったからだと気付いたと言うおね。彼女は自分の醜さ、小ささを見せつけられた思いがしたのでした。それは女心ではと気遣う江。子供の様な江に女心と言われ、思わず微笑むおね。)

(江と話せてすっきりしたと言うおね。そなたはどうするのかと問われ、秀勝の言葉を思い出す江。)

(子とは不思議なものだ、父母の思いを秀吉の子を産む事によって茶々が受け次ぐ、それは恨みや憎しみをたった一人の子がぬぐい去ってくれる様なものではないかと諭すおね。)

(茶々と対面し、丈夫な子を産む様にと励ますおね。礼を言う茶々に、豊臣の子を産んでくれるのだから礼を言うのはこちらだと答えるおね。どの家に生まれようと、この子は自分の子だと言う茶々ですが、おねは勘違いするな、その子は豊臣の子だと厳しく言い放ちます。そして、茶々は側室ではなく、秀吉の妻と言い聞かせるおね。)

(豊臣の家を守るのがおね、豊臣の子を産み、育てるのが茶々、役目が違う妻と心得よと言い渡すおね。驚く茶々。同じ妻としてよろしく頼みますと頭を下げるおね。)

このあたりは、おねの正室としての意地と誇りがそう言わしめているのでしょうか。あるいは、秀吉はあくまでおねを必要としており、その事が支えとなってこうした役割分担を言い渡す事が出来たのでしょうか。封建制の世にあって家を守るという立場に立てば自然とこうなるという気もしますけどね。

(初におねとの事を話す茶々。秀吉には過ぎた女房だと初。自分は豊臣の子を産むのだ、人の運命とは不可思議なものだと茶々。そこに江がやって来ました。)

(自分は何をどう言えば良いのか判らない。ただ、自分の甥か姪が生まれるという事はうれしい事だと告げる江。すまぬとあやまる茶々。泣きながら姉と抱き合う江。二人を嬉しそうに見守り、近江に帰って高次との子を作るのだと言って帰る初。)

今回はおねの大きさばかりが光った回でした。自分の感情は押し殺し、秀吉と共に築き上げてきた豊臣家にとって一番良い形は何かと考えた上での行動を取ったおねは立派でしたよね。江はこの時16歳でしたから、一度は嫁に行った身ではあっても、こうした反応になってもおかしくはなかったのかな。

無論、全ては創作の世界ではありますが、実際の北政所がどんな人だったのか知りたくなった回でした。


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