京都・洛東 梅雨の晴れ間に ~三年坂~
清水寺の近くにあって、人気スポットの一つになっているのが三年坂です。大同3年(807年)に出来たと言い、法観寺(八坂の塔)からこの坂を通って清水寺に行くのが当時からの道筋でした。
沿道は伝統的建造物群保存地区に指定されており、京都らしい風情が素敵な場所ですね。そして、ブラタモリに風に言えば、高低差がある事が魅力の一つになっているのでしょうか。
かつてこの坂の下には轟川という川が流れており、轟橋が掛かっていました。つまりここが谷底で、尾根道である清水坂まで一直線に道を繋いだ為に、こんな急坂が出来たという訳です。ちなみに、写真の右下に橋の欄干らしきものが写っていますよね。
でも考えたら不思議な話で、法観寺から真っ直ぐ南に抜ければもっと楽に清水坂に出る事が出来るのに、なんでわざわざこの場所に迂回して急坂を登るルートにしたのでしょう。平安時代に何か政治的な駆け引きがあったのか、ちょっと興味のあるところですね。
何にしてもこの道が1200年以上前から続いている事は確かで、かつては子安観音に詣でる人達が通り、今は観光地となった清水寺へと行き交う人達で賑わっています。
1200年を掛けて培われた風情を、今後もずっと守って行って欲しいですね。
| 固定リンク
「京都・洛東」カテゴリの記事
- 京都・洛東 京都紅葉事情2018 ~真如堂 12.8~(2018.12.11)
- 京都・洛東 京都紅葉事情2018 ~円山公園 12.1~(2018.12.08)
- 京都・洛東 京都紅葉事情2018 ~圓徳院 12.1~(2018.12.07)
- 京都・洛東 京都紅葉事情2018 ~高台寺 12.1~(2018.12.06)
- 京都・洛東 京都紅葉事情2018 ~興正寺霊山本廟 12.1~(2018.12.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
坂はしんどいけれど情緒があって好きな場所です♪
久しぶりにかさぎやさんのしるこセーキたべたくなりました(*^_^*)
投稿: Milk | 2011.06.21 23:03
産寧坂とは別物なのでしょうか?
私は三年坂と覚えているのですが、ガイドブックなんかでは
産寧坂と書いてあるのもあり、なんだか迷ってしまいます
投稿: mononoke | 2011.06.22 08:31
Milkさん、
このあたりは一番京都らしい場所で、何時行っても良いですね。
かさぎ屋さんか、暫く行ってないな。
今度寄ってみようかしらん。
投稿: なおくん | 2011.06.22 22:20
mononokeさん、
今は産寧坂と書く方が一般的ですね。
でも三年坂でも間違いではなく、どちらでも良いのです。
私は昔から馴染んでいる三年坂の方を使ってます。
投稿: なおくん | 2011.06.22 22:24
ありがとうございます。
長年の謎が解けました!
投稿: mononoke | 2011.06.23 08:27
mononokeさん、
三年坂の由来については諸説があって、どれとも決まっていないのが実情です。
私のホームページにそのあたりの事を書いていますので、
よろしければ参考にして下さい。
http://www.bbweb-arena.com/users/mnaokun/京都の散歩道_012.htm
投稿: なおくん | 2011.06.23 21:42