京都・洛東 新緑2011 ~天授庵 5.21~
平成23年5月21日の天授庵です。この日は書院前の庭、南庭共に、新緑で溢れていました。
この庭の主役は何と言ってももみじですね。5月も半ばを過ぎ、新緑からさらに深みを増した緑が素敵です。手前の松が少し元気が無いのが気になりますが、たぶん刈り込まれて間が無いのでしょう。もう暫くしたら新芽が出て、また見栄えも良くなるものと思われます。
山門を潜って正面にあるのが庫裏ですが、いつもは南側の座敷の窓を通した景色にだけ目が行ってしまいます。ところがこの日はなぜか内部が明るく見えて、玄関のすぐ上に煙り抜きがあるのに気が付いたのですよ。と言う事は、かつてはここに竈があった事を意味し、僧侶達の生活の場であった事を窺わせます。観光寺院として整備された今とは随分と違った姿をしていたのでしょうね。
書院から南庭へと通じる通路は、ほのかに赤く染まって見えました。その赤く見えた原因は、このもみじの種が沢山落ちていたからなのですね。
この種が熟すのは秋だったはずで、今落ちているのはもみじが自ら間引いたものなのでしょう。全部の種を熟させるのは、やはり相当な負担になるからなのでしょうね。
南庭に入ると、まず八つ橋が出迎えてくれます。そのほとりに咲く杜若は、この時期の天授庵の見所の一つですね。
その庭の南側には竹藪が広がっています。今はさかんに枯葉をおとしており、いわゆる竹の秋になっていました。そして、伸びた竹の子が竹に変わろうとするところでもあり、言わば竹の元服の瞬間かな。その瑞々しい緑が若さを象徴しているかの様でした。
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コメント
お久しぶりです。 一年間ほど忘れておりました。
今年も、蛍のお茶会(下鴨神社)の時期がやってまいりました。
昨年は、下鴨神社の蛍をあきらめて、同日開催されていた、北野天満宮の蛍の方を見に行きましたが、あんまり良くはなかったです。
なんせ初めての取り組みだったとかで・・・。
今年は、どうしようかな? 思い切って”哲学の道”にでも行ってみますか。
投稿: ふつれへろ | 2011.06.03 22:49
ふつれへろさん、お久しぶりです。
今年の蛍はどうなのでしょうね。
妙に寒かったり、長雨が降ったりで、植物の方は開花時期がおかしくなっています。
かと思うと、今日はとても蒸し暑かったですしね。
哲学の道も人は多いけれど、蛍火の茶会よりは静かかも知れません。
少なくともフラッシュ攻撃は無いですからね。
また情報が入ったら教えて頂ければありがたいです。
投稿: なおくん | 2011.06.04 21:03