京都・洛東 新緑2011 ~南禅寺 5.21~
天授庵を出て南禅寺の境内を歩きます。ここもまた、もみじの新緑で溢れていました。
天授庵の緑よりも鮮やかに見えるのは、天候が回復して日差しが出て来た為です。こんな色を見ると、やはり新緑と言った方がぴったりと来る気がしますね。
法堂の裏手では、木漏れ日を浴びた銀杏の葉が、輝いて見えていました。秋には黄色く染まるこの葉も、今は新緑の一つとして周囲に溶け込んでいます。
南禅寺の一番人気は、何と言っても水路閣の様です。団体さん、個人客を問わず、口々に水路閣と言いながら次々と歩いて行かれます。
純和風の境内に煉瓦造の洋風建造物なんて本来は異形のものなのですが、すっかりなじんでしまっていて、誰も文句を言う人は居ません。振り返って、建築当時はどうだったのでしょう、文明開化の世にあっては、古くさい寺の建物こそ無用の長物扱いだったのでしょうか。
長い年月を経た今は、両方あっての南禅寺と受け止められている事は確かです。
再び天授庵の前に戻ってきました。南禅寺の境内はあまり水と縁が無いのだけれど、この庵の前には水路が流れています。その水路に生えているのがこの緑鮮やかな植物なのですが、いったい何という植物なのでしょうね。調べた限りではゼンマイに似ているのですが、それで合っているのかしらん?
ここを流れている水は、たぶん琵琶湖疎水から分水してもらった水でしょうね。南禅院の池や本坊の滝の水は疎水を水源にしていると聞いた事があるからなのですが、それこそ水路閣が運んでいる水の一部なのでしょう。
琵琶湖疎水から京都が受けている恩恵の一つが、この水路にも現れていると言えるかも知れません。
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コメント
この時期の南禅寺もいいですね♪
水路閣はいつも人気なので
なかなか思うように写真は撮れません^^;
投稿: Milk | 2011.05.27 00:37
Milkさん、
南禅寺には1年を通じて行ってますが、新緑もまた魅力の一つですね。
水路閣は何でこんなに人気があるのだろうと思ってしまうくらい、
人出で賑わっていました。
なので、人を入れないで撮ろうと思うと、至難の業でした。
いっその事、開き直って群衆という感じで撮れば良かったかのかもね。
投稿: なおくん | 2011.05.27 23:47