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2010.11.21

龍馬伝47 ~大政奉還~

「慶応3年10月、京都。ええじゃないかの騒ぎに巻き込まれた龍馬達。」

「二条城。大政奉還の建白書を携えて登城した象二郎。老中、板倉侯から建白書を受け取り、戦慄く慶喜公。」

「建白書を巡って、侃々諤々の議論を交わす幕府の重臣達。その中で一人大政奉還に理ありと説く永井玄蕃頭。反発する板倉侯、小栗上野介達。その騒ぎを一喝して静める慶喜公。」

「土佐藩邸。象二郎に幕府からの回答を聞く龍馬。一つもないと苛立つ象二郎。もう一押しできないかと迫る龍馬ですが、ここから先は慶喜公が決める事であり、待つしかないと答える象二郎。」

「長崎、土佐商会。密かにミニエー銃9千挺を売り捌こうとしている弥太郎達。」

「引田屋。小曽根乾堂、お慶、クラバーら仲間の商人達と会合を開いている弥太郎。彼は自分の読みが当たった、ミニエー銃には沢山の引き合いが来ていると明かします。戦になれば大もうけが出来ると息巻く弥太郎ですが、お慶達は龍馬が大政奉還に動いている事を知っており、その行動力の方を信じている様でした。」

「京都。永井の行列を先導する新選組。その先で平伏して永井を待ち構える龍馬。彼は大政奉還の建白書を書かせたのは自分だと名乗って永井に目通りを願い出ますが、新選組の隊士達は一斉に斬りかかります。それを駕籠の中から一喝し、止める永井。」

「永井の屋敷。居並ぶ家臣の中、端座している龍馬。着流し姿で入ってきた永井。勝海舟の師としての永井に話し始める龍馬。彼は船長の心得として、危難に遭遇した時は何よりも乗客・乗員の命を郵船すべきだという教えを引き、幕府が危うくなった今、慶喜公は徳川家の家臣を守るべきだと説きます。慶喜公の決断は、100年後、200年後の日本の将来を決める事と迫る龍馬。なにも答えずに、出て行けと告げる永井。黙って引き取る龍馬。」

「長崎、海援隊。龍馬はどこに居るかと聞きに来た弥太郎。弥太郎が武器を扱っている事を指摘し、何の為に商売をしているのかと問う惣之丞。決まっている、金儲けのためだと答える弥太郎。自分たちは龍馬のために商売をしている、今龍馬は大政奉還を成し遂げる為に京都にいる、必ず龍馬はやり遂げると弥太郎を突き放す惣之丞達。」

「京都、二条城。慶喜公に大政奉還を説く永井。京に居る全ての藩を集めろと命ずる慶喜公。」


「酢屋。駆け込んできた慎太郎。彼は明日各藩の重役が二条城に招集されるという情報を持ってきました。そして、その場で大政奉還の建白書が却下されるであろうという見通しを語ります。」

「薩摩藩、京都藩邸。慶喜公が大政奉還を拒否すると読み、国元の兵士達を呼び寄せようと決める吉之助達。」

「下関。戦争の準備でごった返す兵舎。」

「酢屋。吉之助との約束どおり、土佐も兵を挙げろと迫る慎太郎。」

「土佐藩、京都藩邸。重役招集の文書を読む象二郎。」

「高知城。鉄砲を構え、一発発射する容堂候。」

「酢屋。戦がしたい訳ではない、しかし、徳川を倒すには戦しかないと迫る慎太郎。」

「象二郎に手紙を書く龍馬。」

「龍馬の手紙を読む象二郎。戦だけは避けなければならない。もし、大政奉還が拒否されたら、長崎から海援隊を呼び寄せて慶喜公を斬る、象二郎もその覚悟で明日の会議に望んで欲しいと説く龍馬。」

「長崎、土佐商会。ミニエー銃の商談に忙しい社員達。一人、グラバー達の言葉を思い出している弥太郎。彼は明日の内に全部の銃を売ってしまうと決断を下します。」

「慶応3年10月13日、京都。二条城に集められた在京40藩の重臣達。その前に現れた慶喜公。彼は大政奉還を受け入れる事について意見を求めます。驚いて止めに入る板倉侯と小栗。一喝して黙らせる慶喜公。重ねて問う慶喜公。しんと静まりかえる一座。やっと上がる自分の一存では決めかねるという声。それをきっかけに次々に同じ答えを返す重臣達。」

「そんな中で、一人大政奉還を受けるべきだと声を上げた象二郎。今帝に政を返せばまさに大英断、異国からの侵略を防ぎ、薩長との戦も避ける事が出来ると叫ぶ象二郎。その象二郎の近くまで歩み寄った慶喜公。震えながら、慶喜公の名前は日本を救った英雄として未来永劫歴史に刻まれると言い切った象二郎。その象二郎の胸ぐらを掴んだ慶喜公。なおも、ご英断をと迫る象二郎。忌々しげに象二郎を突き放す慶喜公。立ち上がり、もうよい、下がれと言って解散を命ずる慶喜公。退出する重臣達。一人取り残される慶喜公。」

「酢屋。慶喜公が会議半ばで解散を命じたという知らせを持ってきた陽之助。彼が言うには、慶喜公がどういう決断を下すのかはまだ判らない、しかし、象二郎だけははっきりと大政奉還を勧めたという事でした。黙ってうなずく龍馬。」

「その夜、籐吉に世界地図を教える龍馬。彼は六分儀の使い方を籐吉に教えます。何をのんびりととあきれる陽之助達。今更じたばたしても仕方がないと答える龍馬。」

「籐吉と並んで星を見上げながら、早く船出がしたいとつぶやく龍馬。土佐の家族、お龍、それに海援隊の仲間と共に航海に出る夢を語り出す龍馬。自分も連れて行って欲しいと頼む籐吉。当たり前だと答える龍馬。」

「かつて作った黒船の模型を取り出す龍馬。彼は土佐の海に思いを馳せます。」

「翌朝、龍馬を訪ねてきた海舟。驚く龍馬。」

「容堂候に建白書を書かせたと永井から聞いたと海舟。幕府の役目は終わったと答える龍馬。今や敵同士だ、気安く言うなと海舟。驚く龍馬に、冗談だと誤魔化す海舟。」

「徳川家を残そうとする龍馬の苦心は判る、しかし、幕府を無くすのは容易な事ではない、二万の家臣が役目を失う事になると説く海舟。そんな事はどうでも良い、大政奉還が成ったら上も下も無くなる、役目を失った二万人も自分の食い扶持は自分で稼げばよいのだと答える龍馬。」

「一つだけ条件があると切り出す海舟。大政奉還を行う事は大変な勇気と決断力が必要だ、決して敗軍の将として扱う事は許さないと宣言する海舟。薩長を押さえられるかと念を押す海舟。命に賭けてと約束する龍馬。」

「その時、陽之助が叫ぶ声が聞こえました。慶喜公が大政奉還を決めた、その話を籐吉が永井まの屋敷の者に聞いたと知らせる陽之助。呆然とする海舟。慶喜公は、良くご決断されたと感激する龍馬。たった一人でこれだけの大仕事をやってのけたと褒め称える海舟。一人ではない、みんなでやった事だと答える龍馬。」

「新しい日本の夜明けぜよ!と叫ぶ龍馬。」

「慶応3年10月14日、終焉を迎えた徳川幕府。」

「長崎、海援隊本部。大政奉還の知らせに沸く隊士達。」

「土佐商会。手紙を見ながら、負けたと言いながら泣く弥太郎。」

「薩摩藩、京都藩邸。大政奉還の知らせに感激する慎太郎。その感動に水を浴びせるかの様に、龍馬を生かしておいたのは間違いだったと言い放つ吉之助。驚く慎太郎。」

「下関。誰が慶喜をたぶらかしたのだと叫ぶ井上。坂本君とつぶやく木戸。」

「二条城。なぜこんな事になってしまったのかとつぶやく慶喜公。薩長が手を組み、土佐が寝返ったからだと答える小栗。その全てに関わったのが坂本龍馬と続ける板倉侯。坂本龍馬とつぶやく慶喜公。」

「京都。ええじゃないかの騒ぎの中、大政奉還を宣言する龍馬。その時上がる悲鳴。と共に現れた新選組。幕府が終わっただとと言いながら刀を抜く近藤。待てと叫びながら現れた海舟。龍馬を斬る事は上様の決断を蔑ろにする事だ、自分が許さないと言って白刃の前に立ちはだかる海舟。近藤に向かって、これからの日本は大きく変わる、自分たちと一緒に新しい日本を作らないかと呼びかける龍馬。忌々しげに立ち去る近藤。後を追う隊士達。」

「再びわき上がるええじゃないかの波。大政奉還はなった、しかし、それだけでは人々の暮らしは変わらない、全てはこれからだと叫ぶ龍馬。700年続いた侍の世の中を終わらせたのだ、ここからが正念場ただと発破を掛ける海舟。これから何をするんだと言って去っていく海舟。その後ろ姿を見送る龍馬。」

「長崎、引田屋。ミニエー銃の代金を乾堂とお慶に支払う弥太郎。大政奉還の知らせが来る前に銃を売り抜けた事を褒める乾堂。やはり龍馬を信じたのかと問うお慶。」

「待ってろよ、龍馬と叫ぶ弥太郎。」

「酢屋。早く京から逃げようと勧める陽之助達。そんな事は判っている、しかし、それ以上にやる事があるのだと言って書き物を続ける龍馬。」

ようやく大政奉還が成りました。平和革命を成し遂げたと喜ぶ龍馬ですが、それだけでは何も変わらないのだと気付きます。史実の龍馬はその先も見通していて新政府綱領八策を作るのですが、それがドラマの最後で書いていた文書ですね。

ええじゃないかの群衆に向かって大政奉還が成ったと叫んでも、人々が何も反応しない場面は象徴的でした。その後、新選組と海舟のやりとりがあっても、群衆にはやはり何も伝わらないのですね。そこで龍馬は、まだまだやり残した事があると気付いたのでした。

実のところ、武力討幕派は早くからこの事に気付いていたのでした。社会の仕組みが根底から変わったと世の中に知らせるには、全てを破壊する戦争に拠るほか無いと考えていたのが西郷であり、大久保であったのですね。長州藩にしても同様で、彼らは奇兵隊を生んだ藩内革命を通してその事を実感していたのでした。決して、徳川の持つ権力を力尽くで奪いたいからと考えていた訳ではないのですね。龍馬もまたその事は承知しており、大政奉還はその一手段に過ぎないと考えていた節が窺えます。

しかし、慶喜公が大政奉還を決意した事で龍馬の立場は変わりました。彼は慶喜公の功を大として、徳川家を存続させる方向に舵を切ったと言われます。それこそ平和革命を指向したのですが、その矢先に非業の死を遂げてしまったのですね。平和革命というのは武力革命以上に困難な道であったと思われますが、それを龍馬がどう実現させていくつもりだったのかと考えずには居られません。

さて、ドラマの展開と史実との関係を簡単に記しておくと次のとおりです。

大政奉還の建白書を巡っては、慶喜公以下幕府の重臣達もあらかじめ承知していた事でした。建白書が提出されたのは10月3日の事ですが、それに先立つ9月20日に薩摩藩との調整に手間取る土佐藩に対して、永井玄蕃頭が早く提出する様にと催促しているのですね。ですから、建白書がいきなり提出されたと驚くはずもありません。

龍馬が象二郎に手紙を書いて発破を掛けたのは史実にあるとおりです。ただ、この直前まで龍馬は土佐から部隊を呼び寄せて討幕の軍に加えようと画策していました。にも関わらず、当日になったら突然大政奉還が成らない時は慶喜公を殺して自分も死ぬと言い出しているのですね。このあたりの心境の変化の理由は良く判りません。歴史の変化点にあって気持ちが高ぶったのか、あるいは大政奉還の可能性を感じてそれまでの方針を変えたのか。実のところ、象二郎の方は慶喜公が建白書を受け入れそうだと知っていた様子が窺えます。

大政奉還の場面で、慶喜公が諸藩の重役の前に現れるという図は二条城に掲げられており、大変有名なものですよね。しかし、実際には慶喜公は現れず、老中が趣意書を重役達に回覧して、意見のある者は特に拝謁が叶うと伝えたのでした。実際に拝謁して賛意を述べたのは象二郎と薩摩藩の小松帯刀です。

大政奉還が成った後で兵を国元から呼び寄せると言った西郷でしたが、実際には既に国元からは兵が進発していました。これは長州藩と示し合わせての事で、大政奉還が朝廷に上表されたのと同じ10月14日付けで討幕の密勅が下されており、慶喜公がもし建白書を受け入れなかったとしたら、そのまま戦争になだれ込むもりで居たのです。本当に際どい歴史のIFですね。

なお、龍馬が永井に会った事、弥太郎がミニエー銃を売りさばいた事、海舟が京都に現れた事などは全て創作です。また、籐吉が大政奉還の知らせをもたらしたのも創作ですが、それにしても何でこんなリアリティの無い展開にしたのでしょうね。二条城の奥で決められた事がいち早く小者同志の会話の中に出て来る事などあり得るはずもないのだけど、籐吉にも活躍の場を与えてやろうとしたのかな。実際には象二郎からの手紙で初めて判った事の様です。

次回は最終回、いよいよ暗殺の謎が描かれる事になりますね。

参考文献:「龍馬 最後の真実」 菊池 明、「坂本龍馬」  「幕末・京大阪 歴史の旅」 松浦 玲、「坂本龍馬 海援隊始末記」 平尾道雄、「龍馬の手紙」宮地佐一郎 「龍馬の夢を叶えた男 岩崎弥太郎」 原口 泉

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コメント

いよいよ来週は最終回ですね。
やはり暗殺は謎のままおわるのかな?

投稿: Milk | 2010.11.22 11:11

次回が最終回なのですね。
最終回くらいは観ようかしら。
「龍馬を殺したのは誰か」、いっきに読みました。
面白かったです。
ドラマではどのように描かれるのでしょうね。

投稿: ヒロ子 | 2010.11.22 12:43

Milkさん、

とりあえずは見廻組の仕業として描かれる様ですね。
問題はその背後に誰が居るのかですが、今のところ薩摩が最有力なのかな。

最後にあっと驚く様などんでん返しを見てみたいものです。

投稿: なおくん | 2010.11.22 21:35

ヒロ子さん、

長い記事を読んで頂きありがとうございます。
もう一回ありますので、よろしければ続きも読んでやって下さい。

ドラマは伏線が効き過ぎていて、誰を黒幕にするのか予測出来ないですね。
予告編を見る限りでは見廻組の単独行動の様ですが、
果たしてどう描かれるのでしょうか。

楽しみです。

投稿: なおくん | 2010.11.22 21:41

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