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2010.10.22

京都・洛中 清荒神 ~護浄院~

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御所の東、荒神口の地に護浄院という寺があります。正式には常施無畏寺と言い、通称「清荒神」と呼ばれます。

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御本尊の清三方大荒神は、今からおよそ1200年前に光仁天皇の子の開成皇子(桓武天皇の異母兄)が仏門に帰依し、摂津国勝尾山の草庵で修行中、現れた荒神を感得され、自ら彫り上げられたものと伝わります。

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その後、後小松天皇の時に、勅命によって京都醒ヶ井高辻の地に勧請し、初めて清荒神と呼ばれる様になりました。そしてさらに慶長5年(1600年)には、御所の守護のために現在の地に移されています。

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その佇まいから真言宗ではないかと思っていたのですが、実は天台宗の寺だったのですね。清荒神は竈の神、火除けの神として知られますが、災難避けの神様でもあり、厄除けに訪れる人も多いようですね。その時授与されるのが火箸で、無事に厄年を乗り越えられたら新しい火箸を添えてお礼詣りに来るというのが作法になっているそうです。

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境内の東には長いお堂があって、不動明王、大聖歓喜天、薬師如来などの諸仏が祀られています。その中程に位置するのが准胝観音菩薩で、「仏母准胝尊」ともいわれれ、今は洛陽三十三所観音巡礼第三番札所として知られます。

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この寺はもうひとつ京都巡りに縁があって、京の七福神巡りの一つ福禄寿がやはりこの御堂の中に祀られています。小さなお寺なのですが、中身がぎゅっと詰まっている感じですね。

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荒神口という地名はこの清荒神が元になっている様です。そう言えば近くに荒神橋という橋もありますね。観光寺院ではないけれど、市民の生活の中に溶け込んだ親しみ深いお寺だと言えそうです。

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コメント

こちらは昨年三十三観音詣りでお世話になりましたσ(^o^)
こちらの方はご朱印を頂く間
わざわざ鍵を閉めてある戸をあけてくださり
観音様の前でお参りをさせてくださいました。

とっても庶民的な素敵なお寺でした(*^_^*)

投稿: Milk | 2010.10.23 12:42

Milkさん、

そうですね、ここはMilkさんが朱印をもらいに来た場所だなと思いながら撮影していました。
観音様は残念ながら見る事は出来なかったのですが、
居心地の良い境内でした。
庶民派のお寺といった雰囲気が漂っていますね。

投稿: なおくん | 2010.10.23 22:00

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