祇園祭2010 宵山~南観音山~
宵山において最も情緒のある場所はどこかと言えば、南観音山がそうでしょうね。江戸時代から続く宵山の風情をどこよりも色濃く残しているのがこの山なのです。
その理由は、このロウソクが灯った屋台と売り子達の存在にあります。この二つに祇園囃子を加えた三拍子が揃った場所は、他には無かったんじゃないかな。
江戸時代においては無論電気なんてありませんから、ロウソクを沢山灯して明かりとしていたのですね。それがキラキラと輝いて、とても風情があったものなのだそうです。その光景を彷彿とさせてくれるのが、ここ南観音山なのですね。それに、売り子達が頻繁にロウソク売りの童歌を歌ってくれるのも嬉しいところです。その様子を動画に撮ってきました。
ねえ、とても風情があって良いものでしょう。次に、祇園囃子との競演バージョンをお届けします。
どうです、宵山の風情を味わって頂けたでしょうか。
午後9時前になると、明日の天気を祈るという日和神楽が出発して行きました。これから鉾町周辺を巡り、最後は御旅所でお囃子を奉納するのですね。
実は私、この日和神楽が出ると山のお囃子は止まるものと思っていました。だって、囃子方が神前に出張してしまう様なものなのですからね。ところが、囃子方にはちゃんと二つのユニットがあるらしく、日和神楽が出た後でも、祇園囃子は鳴り響いていました。
ぱっと見た感じでは、日和神楽のユニットは若手中心だった様でした。ベテランは本拠を守り、体力を要する日和神楽は若手に任せるという事なのでしょうか。
南観音山のある新町通は北行きの一方通行になっており、必ず南から上がって来なければならないのが難点ですね。つまり三条方面からはとてもアクセスしづらいのですが、たとえ回り道になるとしても必ず押さえて置きたい場所の一つです。宵山に行く時には道順をよく考えて、ここが入る様に工夫してくださいね。
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