京都・洛東 桔梗2010 ~東福寺塔頭 光明院 7.3~
平成22年7月3日の光明院です。この日は梅雨らしく朝からずっと雨模様、小雨になったかと思えば突然強く降り出すといった気まぐれな天気でした。
この時期に光明院を訪れたのは、桔梗を見るためでした。毎年波心の庭の一角に、一群の桔梗が咲くのですよ。苔と白砂、それに庭石が主役のこの庭にあって、桔梗は際だった存在感を見せてくれます。
桔梗は、玄関前の雲嶺庭でも咲いています。美しさには変わりないけれど、間近で見られるという点ではこちらの方が上ですね。
そして、同じく雲嶺庭で咲いているホタルブクロです。さすがに蛍の時期は終わってしまったでしょうけど、一度はこの花の中で蛍が光っているところを見てみたいものです。
6月の初めに来た時は好天に恵まれていましたが、雨の日には同じ窓から眺めてもまた違った風情を感じます。
白砂という見かけによらずこの庭は水はけが悪い様で、雨の日には州浜模様が本当の池になってしまいます。それを知っているからでしょうね、何人ものカメラマンが来てはシャッターを切っていました。
なかなか風情はあるのですが、これって偶然なのか、それとも計算された演出なのかどちらなのでしょうね。何にしても、枯山水が池泉式に変わる庭というのは、他には無い事は確かです。
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コメント
おはようございます、なおくん様
雨で、枯山水が池泉式に変身するのですね!?
これは、一度見てみたいものです。
水際の苔も良い風情で、これも雨の賜物ですね。
一枚目のお写真、内と外とのあわいがなんともいえません。
投稿: いけこ | 2010.07.06 09:18
やはり雨の日はしっとり素敵です。
今度は雨の日を狙っていこうかな?^m^
枯山水が池泉式に変わる庭なんて聞いたことが
ありません、是非見てみたいものですヾ(^^;)
投稿: Milk | 2010.07.06 11:43
なおくんさん、こんにちは。
春頃に一度コメントさせて頂いた者です。
ちょっとご無沙汰してしまいましたが、
毎日興味深く拝見させて頂いております。
そうなんですよね〜波心庭。雨の日は面白いことになるんですよね。
私は千葉在住なのであまり機会は無いのですが
一度、雨上がりの晴れ間に訪れたことがあります。
その時は完全な池状態ではなく、
波紋の間に良い具合に水がたまってキラキラ光っていて
とても不思議な光景でした。
それにしても本当に水はけが悪いですね(^^;)
白砂の下はどうなっているんでしょう?
投稿: まきぼう | 2010.07.06 12:41
いけこさん、
池泉式に変わると言うのは少し大げさですが、
砂の海に水が溜まるのは本当です。
2年前の記事ですが、様子は判るかと思います。
http://naokun.cocolog-nifty.com/nekozura/2008/06/post_17.html
確かに池になっているでしょう?
たぶん偶然だとは思いますが、おもしろい効果ではありますね。
投稿: なおくん | 2010.07.06 21:06
Milkさん、
雨の日はうっとうしいですが、
庭を見るにはむしろ向いているかも知れません。
いけこさんへのコメントにリンクを張りましたが、
雨の日には趣が変わるという珍しい庭ですね。
これをただの水溜まりと見るか、
海を思わす池と見るかで評価は変わりますが、
私的には、たとえ偶然の産物だとしても、素敵な演出と見ています。
百聞は一見にしかずと言いますから、
是非一度ご覧になって下さい。
投稿: なおくん | 2010.07.06 21:14
まきぼうさん、お久しぶりです。
まきぼうさんもご覧になったのですね。
一見して砂ですから水はけが良さそうなのに、実際には違うのですね。
たぶん下は粘土質なのだろうなと思いますが、
そうするとわざと水が溜まるようにしてあるのかなという気もします。
本当のところは判りませんが、
そんな演出のある庭があっても良いのかなと思っています。
投稿: なおくん | 2010.07.06 21:19