葵祭2010 路頭の儀 本列 馬寮の官の列から勅使舞人陪従の列まで~京都御苑~
この日は素晴らしい快晴で、如何にも初夏らしい天気でした。葵祭は結構不順な時が多いと言われますが、ここ何年かは好天に恵まれている様です。まあ、あまりに日差しに恵まれすぎて、最後は目まいがしそうでしたが。
この方は馬寮使(めりょうつかい)。走馬の儀を司る役人なのですね。この前に走馬の儀で走る2頭の馬が、4人の馬部に曳かれて歩いています。
ここから勅使、舞人、陪従の列になります。先頭を行くのは牛車、本来は勅使が乗る車ですね。その後ろで、赤い着物の人が細長いものを抱えていてるのが判るかな。これが和琴(わごん)です。どう使うかは、上賀茂神社編でお見せしますね。
その後ろ、オレンジ色の服を着て騎乗しているのが舞人(まいうど)です。この人達が、神前で東游(あずまあそび)を奉納するのですね。
この方が勅使です。馬に被せた面が面白いですね。ただし、この方は代理でして、本物は神前の儀式の時に現れます。
その勅使の為の牽馬(ひきうま)。いわゆる替馬で、帰路に備えているのだそうです。
大きな花笠が風流笠。行列に彩りを備えるための演出なのですね。
こちらは陪従(ばいじゅう)と言って、神前にて楽器を演奏し、歌を唄うという役目を負います。
この人が内蔵使(くらづかい)。内蔵寮の次官で五位の文武兼官なのだそうです。勅使が神前で奏上する御祭文を奉持する役目を負ってます。
それにしても、この馬が良いですね。ほとんどがサラブレッドなのに対し、これは日本の馬なのでしょうか。重厚感に溢れていて貫禄も十分です。源平合戦の頃は、こんな感じだったのかしらん?
そして、また風流笠が来ました。これは山吹をあしらってあるのかな。相当に重いらしく、4人居るのは交代要員の様ですね。
さて、本列はここまでで、この後は斎王代の行列がやって来ますよ。
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コメント
葵祭? 聞いた事はありましたが、見た事もなく
詳しく知りませんでした (/ω\)ハズカシーィ
京都に旅する時期は、どうしても春か秋!
葵祭は五月にある祭りなんですね
今日からじっくり、なおくんのブログで勉強させてもらいまーす (*^_^*)
投稿: mami | 2010.05.19 00:03
mamiさん、
この祭りの起源は古く、古墳時代後期にまで遡ると言われます。
かつては、単に祭と言えば葵祭を指したという程に、由緒正しいお祭りです。
祇園祭が庶民のお祭りであるのに対し、
これは貴族が楽しんだお祭りという性格を持ちます。
今は京都三大祭りの一つに数えられ、毎年5月15日にこの行列が行われます。
これに先立ち、前儀と言って流鏑馬など様々な行事が行われており、
5月の前半の京都は、葵祭一色に染まると言っても過言ではありません。
この行列は、ただ見ているだけだと退屈かも知れません。
でも、その意味を知っていると俄然面白くなるのです。
ですから、事前の下調べの有無で随分と違ってきますよ。
いつか来られる時があったら、
是非登場人物の謂われをお復習いしておいて下さい。
そうすれば、動く平安時代の絵巻を、存分に楽しむ事が出来ますよ、きっと。
投稿: なおくん | 2010.05.19 19:45