葵祭2010 路頭の儀 斎王代列 ~京都御苑~
葵祭の花と言えば、やはり斎王代とその行列でしょう。ここまでの本列もその意味を知っていれば楽しめますが、ここから先はその華やかさだけで見応えがあります。
斎王代を先導してくるのは、彼女に使える女官達。傘に入っているのが命婦(みょうぶ)で位が高いそうですね。一方、一人で歩いているのが女嬬(にょじゅ)で、食事をつかさどる女官なのだそうです。
女官達の後から、腰輿(およよ)という輿に乗った斎王代がやって来ました。第55代斎王代を勤めるのは川崎麻矢さん。六波羅密寺住職の御長女なのだそうですね。彼女の母と叔母も斎王代の経験者と言いますから、なんだかちょっと凄い家系です。
斎王代に続くのが駒女(むなのりおんな)。斎王付きの巫女(みかんこ)なのだそうです。和服の女性の騎乗姿というのも、なんだか新鮮で格好良いですね。
斎王代に良く似た姿のこの人は采女(うねめ)です。斎院の神事を司る女官なのだそうですね。
斎王代に似ているのは、日陰糸を付けているからでしょう。青海波と呼ばれる着物の模様も面白いですね。
この方が、実は良く判らないのです。女別当か内侍のどちらかなのでしょうけど、区別が付きません。どちらも、女官の中では最も位の高い人で、掛けて貰っている傘もワンランク上ですよね。
路頭の儀の掉尾を飾るのが、斎王代のための牛車です。本来はこちらに乗るのでしょうね。同じ様でも、勅使の乗る牛車は唐車という最高級のものであるのに対し、こちらは八葉車という少し位の落ちる車なのだそうです。まあ、乗り心地はどちらも同じで、今の車とは比較にならない最悪なものなのでしょうけど。
一番後ろからは救急車が付いて来ます。行程は全部で8kmあり、しかもかなりの日差しがありますからね、中には体調を崩す人も出てくるのでしょう。
京都御苑の観覧は、何と言っても風情があるのが良かったです。通路が広々としているし、木々の緑も綺麗でしたしね。何より、建礼門など、御所の建物が背景に来るのが嬉しいですね。まさに王朝絵巻を楽しませて頂きました。
| 固定リンク
「京都・洛中」カテゴリの記事
- 京都・洛中 クリスマスイルミネーション2018 ~京都駅ビル~(2018.12.22)
- 京都・洛中 クリスマスイルミネーション2018 ~ローム~(2018.12.21)
- 京都・洛中 ここも中止でした ~平安女学院~(2018.12.19)
- 京都・洛中 イルミネーションが無くなりました ~セントアンドリュース教会~(2018.12.18)
- 京都・洛中 クリスマスイルミネーション2018 ~京都ホテルオークラ~(2018.12.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
御苑内で葵祭りを見たことはありませんが
とっても良い雰囲気ですね(*^_^*)
おまけに出発したばかりで皆さん元気で綺麗です。
私が見た年はかなり暑くて賀茂街道にきたころは
人ばかりでなく牛さんや馬さんもバテバテでしたよ^^;
投稿: Milk | 2010.05.20 00:39
なおくん 昨年は 葵祭も観覧席で見る事が出来、
今年も行きたかったのですが 日程が合わず 残念でした。なおくんの いつものステキな写真で 満足、満足です。 流鏑馬。御蔭祭も 次回の楽しみに取っておくことに致します。。 新緑真っ盛りの京都に出かけて 思いっきり 撮ってみたいなあ と 只今計画中です。
なおくんの昨年の足どりを参考にさせて頂いて。
投稿: yooko | 2010.05.20 17:07
Milkさん、
葵祭を見る場所としては御苑はお薦めです。
何と言っても雰囲気は最高ですから。
この日も暑かったので、上賀茂神社ではお疲れモードが見て取れました。
特に子供は可愛そうでしたね。
投稿: なおくん | 2010.05.20 20:40
yookoさん、
今年は残念でしたね。来年は前儀からフルコースを楽しんで下さい。
そう言えば、御蔭祭は私も見た事がありませんね。
機会があれば、是非一度は観覧したいものです。
今の京都は青もみじが綺麗ですよ。
それと、もう少しすればさつきが見頃になります。
是非カメラ片手に遊びに来て下さい。
投稿: なおくん | 2010.05.20 20:47