京都・洛中 京都桜事情2010 ~京都府庁旧本館 4.3~
平成22年4月3日の京都府庁旧本館です。この日は大枝垂れ桜が散り初めになっていたほか、紅枝垂れ桜と容保桜、それに大島桜が見頃になっていました。
京都府庁旧本館は、この桜の開花の時期に合わせて一般公開が行われています。今年は3月23日から4月4日の間実施されていました。
たぶんですが、この旧本館は重要文化財に指定されており、文化財保護法によって広く公開する事が求められている事から実施されているのでしょうね。
それにしても、旧館とは言え現役の庁舎としても使用されているとの事ですから、業務を遂行しながらの一般公開は何かと大変な事でしょう。見に行く側としては有り難い事ですが、府の職員の方にはご苦労様と言いたいところです。
この公開の目玉の一つ、ガラス越しに見た枝垂れ桜です。旧本館が竣工したのは明治37年の事、このガラスが当時のものかどうかは判りませんが相当に年季が入っている事は確かで、今のガラスとは違って不均一なのですね。ですから、微妙に桜が歪んで見えるという訳です。
枝垂れ桜は、円山公園の枝垂れ桜の実生苗から育てたものとか。パンフレットには初代枝垂れ桜の孫と紹介されていますが、今の木の子供とも言えるのですよね?昭和30年代に植えられたとの事ですからそろそろ樹齢が50年を越える頃でしょうか。
一方の紅枝垂れ桜には特に説明がありませんが、大枝垂れ桜よりも若い木であると思われます。この日は見頃でしたね。もう一本、八重紅枝垂れ桜もあるのですが、この日はまだ咲き出したばかりでした。
そして、今年のトピックスとして、容保桜が命名された事が挙げられます。この桜は山桜ではあるのですが、大島桜の系統も入っているとされ、通常の山桜よりも花が大ぶりであるという特徴を持ちます。かつてこの地には京都守護職の屋敷があったことから、守護職を勤めた松平容保にちなんで容保桜と名付けられました。
この日は丁度満開で、その豪華な花を楽しませて貰いましたよ。
旧本館の一般公開には様々の協賛行事が行われており、今年からは彫刻展が始まった様です。この彫刻はその一つで、DAWN(よあけ)と言う表題が付いていました。女性達に向けて、明けない夜はないというメッセージを伝えているそうですよ。
今年は訪れるのが遅くて、大枝垂れ桜の盛りを見逃してしまいました。来年は是非美しい花を咲かせているところを見たいですね。さぞかし、綺麗な花だったのだろうなあ。
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