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2010.01.03

龍馬伝1 ~上士と下士~

「冒頭、鹿鳴館とおぼしき場所であいさつをする岩崎弥太郎の場面から始まります。その弥太郎の下を訪れたのが土陽新聞の記者、坂崎紫瀾です。彼は土佐の埋もれた英雄、坂本龍馬の事を教えて欲しいと頼みに来たのでした。

弥太郎の答えは意外なものでした。

「わしがこの世で一番嫌いな男やった!」

そう言い放った弥太郎は、しかし、完爾とした笑みを浮かべます。それはすさまじいばかりの愛憎を込めた、骨の髄から絞り出した様な感情の表れでした。」

龍馬伝は、前宣伝のとおり岩佐弥太郎の目線で語られていくのですね。誰よりも龍馬の事績を知り、その人となりを理解し、そして憎みきった相手として物語りを紡いでいくようです。

この語り手の相手として登場した坂崎紫瀾は実在の人で、龍馬の事績を最初に小説「汗血千里の駒」として著した人物として知られます。また土陽新聞も実在した新聞で、政治結社「立志社」の機関誌でした。坂崎はそこの編集長を勤めていました。

ドラマの冒頭は明治15年、汗血千里の駒が土陽新聞に連載されたのが明治16年からの事ですから、上手い具合に史実と絡めているのですね。

「弥太郎の回想。岩崎家は下士よりもなお低い地下浪人でした。幼い弥太郎は父と二人して鳥かごを背負い、野道を行商して歩いていきます。しかし、貧しくはあったものの、弥太郎は頭脳明晰で、時間を惜しんでは漢籍を読むような子でした。」

地下浪人とは、郷士の株を売ってしまった家の事で、藩籍の無い浪人でした。つまり、下士よりもさらに下の階級となる訳ですね。それでも元は武士なのですから農民よりは身分は上であり、弥太郎の父がやたらと威張っていたのは、実質は農家以下でありながら、家格だけは高いという自尊心を守るためだったのでしょう。

「川縁で休んでいた弥太郎は、郷士の子供達が川で遊んでいる姿に気が付きます。その中に唯一人、川に飛び込めない臆病な子供が居ました。それが龍馬だったのです。自分では飛び込めない龍馬を、仲間の子供が川に突き落とします。その姿を見て、臆病者とさげすむ弥太郎。」

「泣いて帰ってきた龍馬を、父の八平と兄の権平が叱りつけます。坂本家は元はと言えば商人の出、郷士の株を得て武士となった家柄であり、誰よりも武士らしくあらねば侮りを招くと言って、弱い龍馬の性根をたたき直そうとします。」

坂本家の祖先は、山城国の出とされます。戦国期に土佐に逃れ、長岡郡才谷村大浜に住み、大浜姓を名乗ったと言います。その4代目が高知城下で質屋「才谷屋」を開き、次の代には城下で並ぶものが無いというほどの豪商にまで成長しました。そして、郷士の株を入手して長男の八平に譲り、郷士坂本家として分家させたのでした。つまりは、岩崎家とは対照的な存在なのですね。

龍馬の父八平はドラマにあったように3代目で、兄権平は21歳の年長でした。坂本家のお役目が御廟所番であったというのは初耳です。私の持っている資料には出てこないですね。そういう研究がどこかに出されているのかも知れません。


どうにも長くなってしまいました。どういう形で書こうかと決め兼ねていたのですが、いざ始めてみると書きたい事が多すぎますね。このペースでは、1年間保たないだろうなあ。

しかし、始めてしまったものは仕方がないので、とりあえず明日に続きます。


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コメント

あけましておめでとうございます。

龍馬伝。。。いやいや面白く読ませてもらっています。
知らないことがどんどん出てくるものですから、改めて「龍馬」、興味津々といったところです。

四国は「坂の上の雲」「ウェルカメ」と並んでの「龍馬伝」。。面白い日々が続きます。

新年の活躍をお祈りしております。

投稿: 1218 | 2010.01.04 08:42

1218さん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

龍馬伝に対する自分のスタンスが決まっておらず、
手探り状態で始めてしまいました。
ドラマを再現しながら書くのが一番しっくりくるのですが、
とてもじゃないけれど時間が足りないので、
どうしたものかと考慮中です。

何度か書いている内にスタイルが出来てくると思いますので、
暫くは猶予願います。

確かに、今年の四国は面白いですね。
3つのドラマはみんな見てますよ。

特に美波町の海亀はまた会いに行きたいです。
産卵のある頃に行けると良いのですけどね。
ちょっと難しいかな。

投稿: なおくん | 2010.01.04 21:48

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