京都・洛西 冬はつとめて2010 ~嵐山・渡月橋~
京都の冬景色を求めて、明け方の嵐山に行ってきました。枕草子に「冬はつとめて」とある様に、凍てつく寒さの中で迎える日の出には、さぞかし風情があるだろうと期待していたのです。
ところが、今日は意外と冷え込みが弱く、思った程寒くはないのですね。川霧が立ちこめている様な情景を期待していたのですが、あてが外れてしまいました。でも、見事な朝焼けを見る事が出来たのは収穫でしたね。
朝日が昇り始めると、一気に空の色が変わります。それまではどこかくすんだ様な空だったのが、透明感のあるきれいな青空になりました。
その青空を強調してみました。一日の始まりを迎えるのにふさわしい、爽やかな色ですね。
水面にきらめく朝日の色です。こうしてみると夕陽と区別が付きませんが、嵐山では西側は山ですので、朝にしか撮れない景色です。
せっかくの渡月橋なのに、遠くからではほとんど写らないので、近くに寄ってシルエットにしてみました。やはり、この昔ながらの橋は風情がありますね。
この後は、早朝の嵯峨野巡りをしてきました。その様子は月曜日から順次アップして行きますね。
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コメント
なおくんさん、こんばんは。
送ればせながらで申し訳ありませんが、
6周年、そして7年目突入おめでとうございます。
こちらに訪れるたび、はっと心が動かされる写真に出会い、言葉を失うこともあります。
いつも素敵な時間を頂きありがとうございます。
「冬はつとめて」。
冬が訪れるといつも心に浮かぶ言葉です。
源氏が好きだった私は少女時代から式部派でしたが、
年を重ねるごとに枕草子を興味深く思うようになりました。
清少納言はそれこそ、選び抜かれた言葉で物事を鮮明に浮き彫りにし、
人々の心に真っ直ぐ飛び込む力ある言葉を操った名人ですね。
それにしても、朝ぼらけから日の出までの何と美しいこと。
また素晴らしい景色を頂きました、ありがとうございます。
投稿: ちよ。 | 2010.01.23 21:49
ちよ。さん、暖かいコメントありがとうございます。
枕草子は日本人の美意識を文字に置き換えてくれた、
素晴らしい名著ですね。
特に京都を舞台にした随筆ですから、写真を撮る上でも常に意識しています。
今日は朝焼けになるだろうという見込みを付けて行ったのですが、
狙い通りになったのはラッキーでした。
ただ、あまり冬の季節感が出ていないのが心残りです。
これで川面に靄でも掛かっていれば、まさに思い通りだったのですけどね。
ちよ。さんには、青空が気に入っていただけるかと思っていました。
月曜日以降も青空背景の写真をアップしますので、
よろしければごらんになって下さい。
投稿: なおくん | 2010.01.23 22:13
渡月橋のシルエット素敵です!
早起きは三文の得以上ですね(*^_^*)
投稿: Milk | 2010.01.24 00:46
Milkさん、
嵐山の朝日は以前から撮りたかったのですが、
枚方からだと電車の時間の関係で、今の時期でないと無理なのですよね。
寒さを我慢して行っただけの事はありましたよ。
人の少ない嵯峨野の散策もまた、素敵でした。
投稿: なおくん | 2010.01.24 09:28
なおくん 渡月橋からの朝焼け 綺麗ですね。
本当に 息をのむ光景で こんな風景に遭遇してみたいです。 と言いますのも 私も今朝 朝焼けを撮りに
近くの小高い山まで出かけ 撮って来たところでした。
帰宅して なおくんの写真を見せて頂き ため息を
ついています。 私の撮ってきた写真を見ましたら
稜線の所に 大きな雲が来て じゃまをしています。
空も 白っぽく がっかり。 今回 朝焼けは、初めてのトライで まあ こんなものかと 自分を慰めています。 また 晴れマークの日に 再度挑戦です。いえいえ 何回も通って 必ず良いのを撮る気持ちでいます。
又 アドバイスを宜敷お願い致します。今日は 標準レンズのF2.8ISで撮って見ました。
投稿: yooko | 2010.01.24 09:48
yookoさん、
自然相手の撮影は、それこそ運まかせですから、何度でも挑戦して納得の行く写真を撮って下さい。
アドバイスがあるとすれば、露出の測り方でしょうか。
空が白っぽいというのは、おそらく露出がオーバーしているからでしょう。
レンズを被写体に向けて、シャッターを半押しした時に、
カメラに内蔵された露出計が被写体の明るさを測って露出を決めます。
この時、被写体が暗ければ+方向に、明るければ-方向に設定が振られます。
これで適正露出になる様に調節される訳ですが、
その反面、平板な写真になってしまう事もしばしば起こります。
そこで一度撮ってみて、明るすぎると思えば-補正を、
暗いと思えばプラス補正をしてやるのがまず第一ですね。
次にAEロックという機能があります。
これは、構図の中で明るさがまちまちな場合に用いる機能で、
一番重視したい部分に露出を合わせて固定するという意味があります。
つまり、漫然とカメラを構えてシャッターを切ると、
ファインダーの中央を起点にして明るさが測られ、露出が決まってしまいます。
全体が一様な明るさだとこれで良いのですが、
夜明けの様に極端に明るい場所と、暗い場所が混在している時には、
レンズが向いている方向が太陽なのか、まだ暗い空なのかによって、露出が大きく変わります。
空が白く写ったというのは、たぶんレンズの中心が空を向いていたのではないでしょうか。
これを防ぐには、まず太陽の方向(太陽そのものだと、眩しすぎて目を痛めるので
その周辺部が良いです)にレンズを向け、シャッターを半押しにします。
この時、AEロックボタンを押すと、その明るい場所を基準にした露出に固定されます。
次に、構図を決めてシャッターを押すと、
太陽の周りの明るさを基準とした露出で写真が撮られる事になり、
太陽の周りは明るく、空全体は暗い絵を撮る事が出来ます。
ただし、そのままでは空が暗すぎると思われますので、
適宜+補正を加えてやります。
AEロックを掛ける場所は何も太陽の周辺と限った訳ではなく、
赤く染まった雲や、綺麗な青空でも構いません。
つまり、自分が一番見せたいと思う部分に合わせるのが良いでしょうね。
一度では上手く行かないでしょうから、
何度でも納得の行くまで露出を測る場所を変えて、かつ補正も加えつつトライしてみて下さい。
AEロックボタンは、キヤノン機でしたら、右肩の*印のボタンがそうだと思います。
このあたりは、取り扱い説明書で確認して下さい。
この機能は夜明けだけでなく、色々なケースに応用できるので、
覚えておくと便利ですよ。
投稿: なおくん | 2010.01.24 22:27
こんにちは、なおくん様
黎明の清浄さ、冬空の潔さ、なれど冬であるからこそ、尚更、陽の感じられる嬉しさ。
引き締まった青空に綺羅の陽光、東雲色の雲立ちと、本当に素敵なお写真ですねぇ。
私は色気無く、朝の暖かい布団からでるのが嫌さに、
「冬は、つとめて」と呪文の様に唱えて這い出すのでした(笑)。
投稿: いけこ | 2010.01.25 14:49
いけこさん、
ははあ、なるほど、「冬はつとめて」は呪文になるのですね。
主婦だものなあ、何時までも布団に潜っている訳には行かないですよね。
そして頑張って起き出して、窓のカーテンを開ければ、
京都の冬景色が広がっているという訳ですか。
清少納言も良い言葉を残してくれたものですね。
投稿: なおくん | 2010.01.25 21:10