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2009.09.04

龍馬伝~菊屋跡~

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近江屋で龍馬が遭難した時、一緒に居た中岡慎太郎もまた凶刃に倒れました。享年30歳、龍馬よりも3つ年下でした。

中岡は龍馬ほどは事績を知られていませんが、その履歴を見ると勤皇の志士として素晴らしい活躍をした人であった事が判ります。

出身は安芸郡北川郷の庄屋ですが、土佐勤皇党に属す一方で山内容堂にその力量を認められ、徒目付に抜擢を受けています。しかし、勤皇党に対する弾圧が始まると脱藩して長州に奔り、その後は蛤御門の変や四境戦争に従軍するなど、主として長州の陣営の一員として活動します。

その間、龍馬と共に薩長同盟をあっせんし、さらには土佐と薩摩を結び付ける薩土同盟を実現するなど、幕末史を動かすほどの活躍を見せています。そして、近江屋で遭難する頃には土佐陸援隊を組織し、龍馬の海援隊と共に土佐藩を支える一翼を担う程になっていました。

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ざっと経歴を見ただけでも一流の志士である事が判り、人によっては龍馬以上という評価も与えられる事がある中岡ですが、どういう訳か世間にはほとんど知られていません。近江屋では龍馬と一緒に居たばかりに巻き添えに遭ったのですが、維新後も生かしておきたかった人物の一人であると思っています。中岡が生きていれば、明治新政府ももう少し違った方向性を持っていた様な気すらしますね。

その中岡が京都で住んでいたのが、土佐藩出入りの古本商であった菊屋でした。四条河原町を上がってすぐの東側にあり、近江屋ともごく近くの位置関係になります。この家の息子である峰吉は龍馬と中岡にかわいがられており、暗殺のあった当夜も二人と一緒に居ました。暗殺団が来る直前に龍馬の頼みで鶏肉を買いに出掛けた事で難を逃れたのですが、事件後の現場を見た最初の人間にもなっています。

その菊屋は今はあぶらとり紙の専門店「象」となり、河原町通に面して洒落た店構えになっています。ただ、完全に女性向きの店であり、私の様なおじさんには居心地は良いとは言えないですね。少し店内をレポートしようとしたのですが、あまりに場違いであるため、早々に退散しました。でも、品揃えは如何にも京都風であり、女性にはお勧めの店だと思いますよ。


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コメント

こちらのお店は知っていましたが
石碑があるのは知りませんでしたA^^;

やはり不得手な分野はごそっと抜けてますヾ(^^;)

投稿: Milk | 2009.09.05 18:30

Milkさん、

この店も特に強調はしていない様ですから、
幕末ファンで無い限り、気が付かない方が普通でしょう。

でもこれから幕末史を勉強されて行けば、
河原町や木屋町筋には沢山の史跡がある事に気付かれると思います。
ファンにとってはとても魅力的なエリアなのですよ。


投稿: なおくん | 2009.09.05 20:49

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