大文字送り火2009 ~送り火~
今年の送り火はどこで見ようかと考えていたのですが、以前から気になっていた神楽岡に行く事にしました。ここは大文字の真向かいにあたりポイントが沢山ありそうな事、真如堂があるので時間が来るまでのんびりと過ごせる事がその理由です。
これが明るい内に確認した、真如堂境内から見える大文字です。御堂とのからみが良い感じでしょう?ただ本番では少し前に行きすぎて、大の字の下の方が切れてしまいました。
まずは、大文字の点火の様子をご覧下さい。(音声は消してありますので、故障ではありませんよ。)
動画はアップできる容量の関係で2つに分けています。こちらは音声入りで、最後の方に聞こえるお寺の鐘が風情を醸し出してくれています。
ここに来るのは主として近所の人達の様ですが、私の様な遠来の観客も半分くらいは居たようです。混雑すると言う程でも無かったのですが、点火時には結構な人数にはなっていました。
ところで、今年は初めて護摩木を奉納しましたが、たったそれだけの事で送り火を見る気持ちは随分と変わるものですね。ただの観客から当事者になったと言うのは少し大げさですが、いつもの年よりも思い入れを持って、送り火を見る事が出来ましたよ。
こちらは、真如堂から出て神楽岡の一角から見た大文字です。ほとんど角度が変わらないので、真如堂より少しは見えるかなといった程度ですね。同じ神楽岡でも北の方に行けば、もっと真正面からの大文字が見えたはずですよ。
真如堂の東側の住宅街から見た法の字です。これが一番綺麗に見えましたね。ただ、三脚の設定の仕方が悪かったためにぶれた写真ばかりになってしまい、まともに撮れたのはこれ一枚きりでした。ここも近所の人ばかりといった様子で、のんびりとした雰囲気でしたよ。
以前は真如堂の境内の北辺でも楽に見えたのですが、今は宅地開発が行われて目隠しの塀が出来たので駄目になってしまいました。それでも塀の隙間から僅かに見えていましたけどね、とてもお薦めは出来ません。
急いで真如堂に戻って、鳥居形を探します。鐘楼のところから見えると聞いていましたが、確かに見えました。ただし、ほんの豆粒ほどの大きさですけどね。200㎜の望遠で撮って、真ん中だけをトリミングしたのでこの程度になっていますが、ぱっと見には町の明かりと間違えて、見落としてしまいそうなほど小さな火です。
そして、最後は左大文字です。実は墓地の通路から撮っているという、ちょっと罰当たりな写真ですね。心の中で謝りながら撮らせてもらいました。これは見た目にも大の字が判るという程度には見えました。タイミングが合えば点火の様子を動画で撮るつもりだったのですが、ちょっとバタバタとしていたのでとても無理でしたね。
初めて行った神楽岡は、宝探しをしている様な感覚でちょっと面白かったです。でも、綺麗に見えるのは大と法くらいなもので、妙と舟形は全く見えません。鳥居形は、とりあえず見えるというだけですしね。それに足の便が悪いので、やはり近くの人向けのポイントと言うべきなのでしょう。
またここは少人数で、のんびりとした雰囲気を壊さない程度に楽しませて貰うには良いところですね。でも、生活通路が主となるので、団体で押し寄せるには全く向きません。大勢で見るなら、やはり御所か加茂川堤防が向いているでしょう。
| 固定リンク
「大文字」カテゴリの記事
- 京都・洛東 大文字送り火2018 ~神楽岡 8.16~(2018.08.17)
- 大文字送り火(2017.08.16)
- 大文字送り火(2016.08.16)
- 京都・洛東 大文字送り火2015 ~真如堂~(2015.08.17)
- 大文字送り火2014 ~神楽岡~(2014.08.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
そういえば真如堂で拝観した時にお庭の真正面に大文字さんがあったのを思い出しました。
あのお庭からゆっくり座って眺められたら最高だろうなぁ。。
投稿: Milk | 2009.08.18 10:22
Milkさん、
そうですね、書院から静かに送り火を眺められたら最高でしょうね。
ただ、こんな日に観光客を入れてしまうと身動きが取れなくなってしまうでしょうから、
無理なお願いというものでしょう。
それに、大の字がさらに隠れて半分くらいになってしまうのが難点かな。
投稿: なおくん | 2009.08.18 19:44
なるほど~
人混みは苦手なので、
私はこういう控えめな大文字焼がいいかもしれません。
でも、地元の人の行く穴場なのでしょうね。
↑の灯ろう供養も幻想的な雰囲気ですね。
投稿: ヒロ子 | 2009.08.18 21:21
ヒロ子さん、
人気スポットの出町柳などは大変な混雑でしたが、
ここはゆとりを持って見る事ができました。
ただ、最寄りのバス停からでもかなりの距離があり、
しかも夜ともなればバスの本数が極端に少なくなるなど、観光客向けとは言えません。
車を止めるスペースも無いし、やはり近くの人のためのスポットでしょうね。
考えてみると、私も昔は実家や近所のスポットからこんな具合に見ていたのですけどね、
今はとても無理になってしまいました。
ちょっと残念です。
投稿: なおくん | 2009.08.18 21:41