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2009.08.12

大文字送り火2009 ~船形~

舟形は正確には「船形万灯籠送り火」と言い、西加茂の船山に灯される送り火です。名称からすると、送り火は萬灯会から始まったとする説を裏付けているかの様ですね。

船山の麓にある西方寺というお寺が関係している送り火で、その名の通り船の形をしています。

起源について

船形の起源についても諸説があります。

1.西方寺開祖の慈覚大師円仁が、847年(承和14年)に唐での留学を終えて帰国の途に就いたところ、東シナ海にて暴風雨に合いました。今にも船が沈みそうになったので、円仁が南無阿弥陀仏の名号を紙に書き、海中に投じて「四海泰平」と祈念されたところ、たちまち雨風が収まって無事に帰える事が出来きたのでした。この事から円仁は、西方寺の御本尊に船形光背を持つ阿弥陀如来を迎え、その光背の船を形どって万燈籠送り火を起こしたと言われています。

2.大文字の大に対して船を「乗」とみなし、大乗仏教を現していると言われます。

3.お盆に川に流す精霊送りの船を象ったものと言われます。

4.江戸時代初めに角倉家が派遣した朱印船を象ったものと言われます。

西方寺について

承和年間(834年~848年)に円仁が創建したと伝えられ、当初は天台宗山門派に属する寺でした。しかし、正和年間(1312年~1316年)に道空上人によって浄土宗に改められ、以後六斉念仏弘通の寺となりました。送り火の当日は、火が消えた後に境内で六斉念仏が行われるのですが、鉦や太鼓を持って念仏を唱える古風なもので、最も古い形態を残しているのではないかと言われています。私はまだ見た事が無いのですが、膝を曲げる程度の動作しかなく、とても素朴なものなのだそうです。

またこの寺には、幕末の歌人である太田垣蓮月尼、美食家として知られる北大路魯山人の墓があるそうです。

ちなみに秋の紅葉時には、隠れた名所の一つとなっていますよ。

点灯時間について

妙法に次いで、午後8時15分に点火されます。

鑑賞スポットについて

1.御薗橋東詰

上賀茂神社の西に位置する橋ですね。ここからなら船形をほぼ真正面に見る事が出来ます。また、私は確認していないのですが、南東方向に大文字が見えるそうです。

2.加茂川東堤(御薗橋から西賀茂橋間)

ここも加茂川越しに船形を見る事が出来ます。ただし、北に行く程斜めから見る事になりますので注意して下さい。

3.上賀茂橋

直接確認した訳では無いですが、御薗橋よりよく見えるという情報があります。

4.北大路橋

ここも直接確認した訳ではないですが、この橋の東詰から船形が見える様です。さらに、見る位置によっては大文字と左大文字も見える様ですね。

明日は左大文字についてレポートします。

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