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2009.08.10

大文字送り火2009 ~如意ヶ岳 大文字~

このところ、当ねこづらどきに「大文字 2009」というキーワードでのアクセスが増えています。有り難いと言えば有り難い事なのですが、実はこのキーワードでヒットしているのは「雪の大文字 2009」という冬に書いた記事なのです。検索しておられる方が何を求めておられるのかは判りかねますが、少なくともこの情報で無い事だけは確かでしょう。

そこで、今日から5日に分けて大文字特集を組む事にしました。写真はほとんど無いのでテキスト中心になりますが、大文字にまつわる四方山話を書いていきたいと思います。どこまでお役に立てるかは未知数ですが、点火時間、鑑賞スポットなどの情報も含めて行きますので、全くの無駄足にはしないつもりでいます。

では、大文字から始めましょうか。

8月16日の夜に灯される送り火は、お盆の間この世に帰ってきていた先祖の霊(お精霊さん・おしょらいさん)を、再びあの世に送るための精霊送りの火です。「五山の送り火」とも呼ばれますが、「大文字送り火」の方がより知られた名称かと思います。五つの中でもこの大文字が特に有名だからなのでしょうか。比較的市内からでも見やすく、しかも山腹にある大の字が普段の日でも目立ちますからね。

山の名について

大の字がある山は大文字山とも如意ヶ岳とも呼ばれます。今の地図を見ると大文字山と如意ヶ岳の二つのピークが記されており、別々の山という認識がされている様ですね。しかし、元々は一つの山として認識されていたもので、東山三十六峰の中でも如意ヶ岳として数えられています。私も子供の頃に如意ヶ岳と教わりましたしね。どちらで呼んでも間違いではないのでしょうけど、正確を期すのなら「如意ヶ岳の支峰の大文字山」と言えば一番差し障りが無いのかも知れません。

二つの大文字

名称は「大文字」ですが、大の字には東西に二つあるため、西の左大文字と区別するために右大文字と呼ばれる事もあります。送り火の起源としてはこの大文字が一番古く、一説に拠れば平安時代初期にまで遡るとも言われています。以下、送り火の起源について記していきますが、調べた限りでは4つの説があるようです。

弘法大師起源説

1.平安時代の初期に、この山の麓にあった浄土寺という寺が炎上した時、御本尊の阿弥陀仏が山上に飛翔して光明を放ちました。これを見た弘法大師が大の字に改め、山上に灯したのが始まりとされます。

足利義政起源説

2.室町時代の中頃、足利義政が、近江で戦没した実子・足利義尚の霊を慰めるために始めたと言われます。この事を義政に薦めたのが相国寺の横川景三和尚で、山麓に白布をかざして大の字を造り、相国寺からそれを眺めて形を整えたとされます。

近衛信尹起源説

3.江戸時代の初期に、関白近衛信尹(寛永の三筆と呼ばれる能筆家)が大の字を書き、それを山中に復元して始めたという資料があるそうです。

萬灯会起源説

4.六波羅蜜寺には、六道まいりの萬灯会の時に大の字の灯明台を用いる事になっていますが、この灯明台が大文字の原型になったという説があります。

このうち、1が最初の起こりであり、2はそれを復活させたものという説もある様ですね。どれが本当なのかは判りませんが、文献上で確認出来るのは、1603年(慶長8年)に舟橋秀賢という公家が書いた日記「慶長日件録」に記載されているのが最古となるそうです。

大きさについて

大の字は、下から見ていても結構大きく見えますが、実際の大きさは次の様な数字になります。

まず、横の一の字が80mあるそうです。そして、左の流れが160m、右の払いが120mなのだそうですね。確かに巨大な字ではありますが、見た感じではもう少し大きい様な気もしますね。

点火時間について

大文字は五山のうち最も早く点火される山で、午後8時に始まります。燃えている時間はおよそ30分程度で、それ以後は消えてしまいます。そのうち、最初の5分ほどは濛々たる煙が立ち上がるので、綺麗に見えているのは20分程度ですね。特に写真を撮る場合には、少し待たないと煙ばかりが写る事になってしまいます。

鑑賞ポイントについて

まず5つが全て見えるポイントから紹介しましょうか。

1.京都駅ビル

確実に五山が見渡せると思いますが、どうやら事前に抽選が行われた様です。7月27日で締め切られているので、チャンスは来年以降ですね。

2.将軍塚

東山の将軍塚からは、妙法を除く四山を見る事が出来ます。ただし大文字は展望台からは無理で、北側に回らなければならないと思います、たぶん。また、大日堂の展望台からは五つとも見えるそうですが、5千円の席料が必要(要予約)です。同じ境内にある立ち見席の方は入山料だけですが、全部を見る事は無理の様ですね。
なお、東山トライブウエイは、当日午後4時30分以降は一方通行となり、展望台への乗り入れは禁止となりますから、ご注意下さい。実質、タクシーで展望台への分岐点まで乗り、後は歩きで登るより無い様ですね。帰りの足は、タクシーの予約かな?

3.船岡山公園

ここは行った事が無いので詳細は判りませんが、園内でポイントを変えれば5つとも見る事が出来るそうです。ただし、相当に混雑する様ですね。(8月11日追記。五山全てが見えると書きましたが、どうやら鳥居形を見るのは難しい様です。)

4.送り火鑑賞プラン

市内各ホテルの送り火鑑賞プランを利用すれば、より確実に見る事が出来るでしょうね。ただしどこが見えるかは場所によりけりで、京都タワーホテル、京都全日空ホテル(もしかしたら妙が見えない?)などは5つとも見える様です。   

次に大文字に特化したポイントです。

1.京都御苑

特に建礼門前の広場とその一つ南の通路がよく見えます。

2.出町柳周辺

鴨川デルタ、河合橋、賀茂大橋など、一番ポピュラーなポイントかも知れないですね。

3.加茂川西堤防沿い

出町橋から北山橋までの間の堤防沿いで、一部を除いてほぼ全線に渡って見る事が出来ます。ただし、ここは当日の様子を知らないので、どういう状況かは判りません。

4.岡崎グラウンド

岡崎グラウンドの西側一帯もまた、少し角度は悪いですが、見やすいポイントです。

5.神楽岡

ここも当日には行った事が無いのですが、大文字とは対面する位置関係にありますから、ポイントは沢山あるものと思われます。

6.近衛通

京大付属病院近くの近衛通からも、大文字をほぼ正面に見る事が出来ます。それと、一本北の東一条通も見えたはずです。

このほか見にくくなっているとは言え、市内各所で隠れたポイントがあると思います。

明日は妙法についてレポートします。

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コメント

なおくん。

ご無沙汰しております。
お元気ですか?

こんな情報をいただいたら、
ものっすごく!
京都に行きたいのですが…

今年こそは今年こそはと思いつつ…
京都行く行く詐欺ですね…

行きつけの美容師さんが、今京都に行っています。
送り火の日は帰っちゃうみたいですが…

レポート楽しみにしています!!!
よろしくお願いいたします!!!

投稿: きょん。 | 2009.08.12 21:58

きょん。さん、

そう言えば吉田神社に来られる予定でしたよね。
大文字に合わせて来れば、昼は吉田神社、夜はそのまま大文字と、
両方が一度に楽しめますよ。

今年は無理でも、来年は是非算段を付けてお越し下さい。

投稿: なおくん | 2009.08.12 22:18

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