京都・祇園祭2009 山鉾巡行~長刀鉾~
今日からは山鉾巡行の様子をお届けします。まずは四条河原町の辻回しの様子から始めましょうか。
四条烏丸東入るにある長刀鉾が出発するのが午前9時、その10分後ぐらいには四条河原町も全面通行止めになり、信号機の折りたたみ作業が始まります。
ちなみに、私が現地に着いたのが7時30分頃の事で、既に交差点の四隅は場所取りの人で埋まっていました。私は河原町通の東側を少し上がったところに場所を確保出来たのですが、8時頃には交差点を見通せる場所はほとんど埋まっていました。その後は割り込みや前の人のすぐ足下に椅子や脚立を置く人などが続出し、小さなトラブルが頻発していました。まあ、あまり居心地が良い場所では無かった事は確かですね。そして、巡行が始まると、これがさらに酷くなった事は言うまでもありません。という事で、あまりお薦め出来る観覧場所とは言い難いです。
待つ事2時間、やっと先頭の長刀鉾が姿を現しました。この時は周辺から歓声が上がりましたね。ここから辻回しが始まるのですが、鉾は一旦交差点の手前で停止し、準備が整うのを待ちます。具体的には竹材を敷くのですが、この敷き具合が結構難しい様です。
この時のお囃子は静かなゆっくりとした調子の曲に変わります。辻回しは慎重に、時間を掛けて行わないといけないという事なのでしょうか。
一通りの準備が終わると鉾を動かし、前輪を竹材の上に来るところまで移動させます。ここからさらに微調整が行われるのですが、ちょっと遠すぎて何をしているのかは良く判りませんね。多分、車輪の下に上手く竹材が入る様にしていると思われるのですが、どうなのでしょうか。そして、竹材の上に水が撒かれ、準備が整うと音頭取りが掛け声を上げて曳き手に合図します。動画は既に一度アップしてあるのですが、ここでは別バーショーンをご覧下さい。
ちょっと掛け声が聞こえないのが残念ですね。
次に、辻回しが終わった後の曳き始めの様子をお届けします。お囃子の調子もアップテンポなものに変わり、仕切り直しという感じが出ていてなかなか良いです。
ほとんど隙間から覗いている様で見え難いのですが、長刀鉾は最初の鉾ですからプレスも沢山付いているので仕方が無いですね。
これから先、順次各鉾の辻回しや出発時の様子をお届けしますが、その掛け声は似ている様でそれぞれ微妙に異なっています。その違いを見比べてお楽しみ頂けたらと思っています。
ちょっと油断していて上手く動画に撮れなかったのですが、唯一の生き稚児による稚児舞の様子です。巡行中のどのタイミングで行うか良く判っていないもので、危うく見逃すところでした。それにしても、後ろから支えて貰っている事は判っていても、鉾の上から身を乗り出すのは結構怖いでしょうね。
長刀鉾は常に巡行の先頭を行く事から、特別な鉾と思われています。ですが巡行の順番については、単に一番八坂神社に近い位置にあるという事から来ているらしいですね。
ただ、鉾頭に付いているのは長刀であり、如何にも災厄を薙ぎ払っていくというイメージがあって、先頭を行くには相応しいという気もします。しかも、伝説の名工・三条小鍛治宗近作とあっては、なおさらでしょう。ただし、オリジナルは鉾町で保管されており、巡行に使われるのはレプリカなのだそうです。ちょっと残念な気もしますね。
| 固定リンク
「祇園祭」カテゴリの記事
- 京都・洛中 祇園祭・後祭2018 宵々々山 ~屏風祭~(2018.07.28)
- 京都・洛中 祇園祭・後祭2018 宵々々山 ~浄妙山・橋弁慶山~(2018.07.27)
- 京都・洛中 祇園祭・後祭2018 宵々々山 ~黒主山~(2018.07.26)
- 京都・洛中 祇園祭・後祭2018 宵々々山 ~八幡山~(2018.07.25)
- 京都・洛中 祇園祭・後祭2018 宵々々山 ~北観音山~ (2018.07.24)
コメント