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2009.07.29

京都・祇園祭2009 山鉾巡行~菊水鉾~

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菊水鉾は今年の鉾4番目、全体では13番目の登場でした。鉾としては最も新しく、昭和28年に再建されたため、昭和の鉾と呼ばれています。

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菊水とは町内にある名水「菊水井」の事を指します。そして、その井戸の名の元になったのは能楽の菊慈童であり、稚児人形はその主人公である700歳の少年の像です。

菊慈童とは魏の時代の中国が舞台の話で、曹操の息子である曹丕が皇帝だった頃の事ですね。

とある山から薬水が流れ出ているという噂を聞いた曹丕は、人をやって調べさせます。使者が山の中で出会ったのは不思議な少年でした。少年は周の穆王に仕えていたと言い、王の枕を誤ってまたいでしまった事により、この地に追放されたのだと言います。使者が700年も前の事ではないかといぶかると、少年は王から賜ったという二句の偈(法華経の句)が書かれた枕を見せました。そしてこの経文を菊の葉に書いておくと、その葉からしたたり落ちる水は不老不死の妙薬となるので、自分はそれを飲んで今日まで生き存えてきたのだと言います。少年はその菊水を使者に振る舞い、そして帝に捧げると言って庵に帰って行ったのでした。

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鉾の上には、その菊水にちなんだ十六菊の紋が誇らしげに掲げられています。軒先に飾られているのは鳳凰の懸魚。きらびやかで、かつとても精巧な彫刻が施された逸品です。

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役員の行列の人が持っていた粽です。かつては山鉾巡行の時には、鉾の上から粽が投げられるのが慣わしだったのですが、ある時起こった事故がきっかけとなり、全面禁止となりました。今では歩きながら配っているとの事なのですが、これがその現物なのですね。でも、どこで配っているのかな。一度も貰った事はないのですけどね。

多くの場合四条河原町では、辻回しの間は同行している役員の方は椅子に座って待っておられます。その位置は鉾によってさまざまなのですが、菊水鉾は目の前にずらっと並ばれてしまったので、あまり上手く写真や動画を撮る事が出来ませんでした。ちょっと残念ですが、その代わり粽は撮れたので悪い事ばかりではありませんでしたね。

菊水鉾もまた、上手い具合にお囃子の切り替えが出来た様です。やはりアップテンポの調子の方が、曳く方もやりやすいでしょうからね。

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この鉾では、音頭取りの方は交代しませんでした。辻回しの時は車方からなのかな、助っ人が二人付いていましたが、烏帽子を被った人は他には居ない様です。後で新町に行った時も同じ人でしたから、長丁場の巡行を交代無しで乗り切った様ですね。この日は曇りで比較的涼しかったですが、直射日光が当たる晴天の時などはきっと大変な事でしょう。このあたりも、各鉾によって考え方が違う様で、興味深いところです。


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