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2009.07.28

京都・祇園祭2009 山鉾巡行~函谷鉾~

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函谷鉾はくじ取らずで、毎年鉾としては2番目に巡行します。これも長刀鉾に次いで八坂神社に近い位置にあるという事から来ているのでしょうか。

函谷鉾は中国の戦国時代の故事に由来します。

斉の国の薛の領主であった猛嘗君は、その名声を認められて秦の国の宰相として迎えられました。しかし、ある人が秦王に対して、猛嘗君は斉の人だから宰相を任せてしまうと斉の有利になる様に政治を行うであろう。さりとて、斉に返してしまえば斉の国が富強となってしまう。そこで、取り籠めて殺してしまうのが良いと進言しました。

秦王がこの言を受け入れて猛嘗君を捕らえようとしたのですが、猛嘗君は巧みに秦の都を脱出し、斉を目指しました。ところが函谷関まで来た時、夜中であるために関は閉まっており、朝までは開けられないという規則になっていました。そこで猛嘗君は、物まねが上手な家来に命じて鶏の声を真似させて朝が来たと関守を欺き、門を開けさせて難を逃れたのです。

函谷鉾の鉾頭は、この故事に基づいて函谷関の山稜に掛かる三日月を表しているのですね。

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辻回しのために、車方が竹材を敷いているところです。遠くからなので詳しい事は判りませんが、たぶんこれも鉾によって流儀が異なるのでしょうね。もっと近くで見たかったところです。

辻回しは、大体3回ないし4回行なわれます。もっと一気に回しても良さそうなものなのですけどね、あまりに強く曳きすぎて鉾が倒壊してしまっては大変ですから、そこは慎重に事を運んでいるのでしょう。

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それに囃子方にとっても辻回しの回数は重要で、四条通で演奏する地囃子から、河原町通に入ってから演奏する戻り囃子に切り替えるタイミングに係わって来る様ですね。ですからあまりに早く辻回しが終わってしまうと曲の切り替えが出来ないために、責任者は相当焦らされる事になるそうです。

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鉾の前に立って、曳き子に合図を送っているのが音頭取りです。通常は二人なのですが、辻回しの時は4人に増やされます。人数が多いとかえってタイミングが取りにくいのではないかと思うのですが、多人数で慎重に状況を判断しようという事なのでしょうか。鉾によっては、ここで音頭取りの人が交代するところもある様ですね。

この曳き出しの合図はそれぞれ個性があって面白いのですが、函谷鉾は比較的あっさりとした仕草ですね。この合図もまた、祇園祭における見所の一つであると言っても過言ではありませんよ。

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この日は雨の予報があった事から、雨仕様を取った山鉾が多かったですね。本体にはビニールを掛けて雨除けとし、函谷鉾では見送りも外されていました。見送りが無い後ろ姿というのは、やっぱりちょっと間が抜けて見えるかな。仕方が無い事とは言え、ちょっと残念でしたね。


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