
平成21年6月13日に行われた蛍火の茶会に行ってきました。蛍火の茶会とは糺の森に蛍が復活した事を記念して糺の森保存会によって開催されているもので、今年で19年目になる行事です。

行事は午後1時半の雅楽の奉納から始まり、神事としては5時から報告祭が本殿前にて行われます。その後、箏曲の奉納、十二単衣と小袿姿王朝女人の姿舞、十二単衣着付けの実演などが続々と奉納されて行きます。

そして、この行事の名称に茶会と銘打たれている様に、裏千家によるお茶会がこの日のメイン行事となります。この茶会に出るには糺の森保存会の会員になる事が必要で、保存会から招待を受けた人が茶席に出る事が出来ます。
写真は、そのお茶会の受付の人達が打ち合わせをしているところで、参加者が多いのでなかなか大変そうでしたよ。

この駕籠の中に、御手洗池で放たれる約600匹の蛍が入れられています。裏方ではこの駕籠に水を掛けて蛍が弱らない様にしたりと、本番までの世話に何かと気を遣っている様でした。

この蛍たちは、糺の森を流れる泉川で採集されたものです。一度採集してしまうとせっかくの自然繁殖に差し障りが出るのではないかと思うのですが、19年間繰り返されてきて大丈夫だったのですから、問題は無いという事なのでしょう。
その蛍の放流の様子を動画に撮って来たので、よろしければご覧下さい。ただ、元データーでは見えている蛍が、アップロードした後はほとんど見えなくなっているのが残念なのですけどね。
見てお判りの様に、今年もフラッシュ攻撃は相当なものでした。最初の内は神社の人達に依る注意があったおかげでそれほどでも無かったのですが、途中からは酷くなる一方で、帰る間際にはのべつまくなしに光っている様な状態でした。
思うに、カメラの手持ちで蛍を撮るのはそもそも無理であり、ノーフラッシュでは何も写らない。それどころかピントも合わないので、シャッターすら押せないのかも知れません。そこでフラッシュ有りにすれば、とりあえずはなにがしかは写せる。その結果、四方八方からのフラッシュ攻撃となる様な気がします。
一番酷いと思ったのは、一眼レフに三脚を付けた人が居たのですが、そこまで準備しておきながら三脚を手持ちにして、蛍が光る度にカメラの内蔵フラッシュを光らせては連写していた人でした。たぶん、一通り撮り方を調べて来たのでしょうけどね、あまりに上手く行かないので頭の中が真っ白になっていたのでしょう。なまじカメラの性能が良いものだから、受ける迷惑も半端なものではありませんでした。もしかしたら、蛍が飛翔する姿を撮りたかったのかしらん?

蛍の光を撮るには三脚が必須で、シャッター速度優先モードにして長時間シャッターを切る必要があります。ただし、ここでは明るすぎるので5秒が限度ですけどね。ピントはオートフォーカスは効かないので、明るい内に合わせておき、後はマニュアルに切り替えて撮る時には触りません。最後は写り具合を見てISOを調節してやります。
でもまあ、たった5秒の間にも何度もフラッシュが焚かれるので、写真としてはほとんどが失敗に終わりました。ここに載せた分はまだ上手く行った方のものでして、クリックして大きくして貰えば蛍が写っているのが判ります。
そして、今年はなぜか御手洗池にほとんど水が無かったものですから、途中からは子供達が水際に集まってきて、蛍狩りの様な状態になってしまいました。これって、良い事なのか悪い事なのか。
蛍に触れ合うというのは本来は良い事なのでしょうけど、ここでは蛍を大切にして捕らない様に運動を進めている訳でしょう?だったら、子供が動き回れるスペースは残さない方が良かった様に思うのですが。子供を止めるべき親までが蛍を捕まえようと一緒に騒いでいるのでは、どうしようも無かったですね。

楼門前は、老舗が集まった納涼市で賑わっていました。北野の老松、漬け物の西利、鯖寿司の花折、料亭の下鴨茶寮、それに御手洗茶屋などが出店しており、それぞれに沢山のお客さんが付いていましたよ。一番人気は、やはり御手洗団子でしたけどね。
帰り道では、泉川のほとりと高野川で数匹づつの蛍が光っていました。泉川はともかく、高野川でも蛍が飛ぶ様になっているのですね。高野川で自然発生したものかどうかは判りませんが、これってなかなか凄い事だと思います。これまでは泉川や疎水分線、それに白川といった小さな川でしか見る事が出来なかったのですから。
高野川の様な大きな川で蛍が常時見られるようになったとしたら、京都の蛍復活もいよいよ本物になって来たという事です。水質的にはたぶん大丈夫になっているはずですから、後はカワニナの生息、幼虫が住める川岸などの条件次第なのでしょう。いつかこれが下流の鴨川にまで広がって、四条大橋のあたりでも飛ぶ様になったら嬉しい事ですね。夢がだんだんと膨らんで行く気様ながします。
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