京都・洛北 新緑2009~曼殊院~
季節が巡るのは早いもので、春と言うより初夏と呼ぶ方がふさわしい頃になりました。この季節に最も美しく感じられるのが新緑ですね。
正確には、今はまだ晩春と呼ぶべきなのでしょうね。でもこの緑を見ていると、春の終わりと言うより初夏の始まりと捉える方がよりぴったりと来る気がします。
同じ季節の変わり目でもこれが秋だと、寒い冬が始まるとは認めたくないものですから、いつまでもまだ晩秋だと言い張りたくなるのですけどね、まあ勝手なものだとは思います。
曼殊院は言わずと知れた紅葉の名所です。ですから周辺には楓樹が多く、この季節には新緑で溢れかえる事になります。
滴る翠とはこの事を言うのでしょうね、この季節にしか見る事が出来ない淡くて優しい、出来たての緑色です。
この季節の曼殊院へ行くもう一つの楽しみは、キリシマツツジの花を見る事にあります。今年は例年より一週間ほど早く咲いたと聞いていましたので、大型連休の初日に訪れる事にしました。結果として正解で、まだ満開と言って良い状態ではありましたが、既に見頃は過ぎつつあるところでした。
庭園に面した木のうち一本は既に終わっており、他の木も盛りを少し過ぎたところでした。一番きれいだったのは庭園の右奥にあるツヅシでしたね。
ただ、曼殊院は昨年の秋遅くから写真撮影が禁止されており、実際の庭園の写真は撮れていません。ですので、仕方なしに近くで咲いていたキリシマツツジを撮ってきたのがこの一連の写真です。庭園の花とは比べものにはなりませんが、この花の持つ華やかさは分かって頂けると思います。
受付の人に聞いた話では、写真を撮る時に建物にもたれかかる人が多く、痛みが激しくなったためにやむなく禁止にしたのだそうです。何の事はない、アマチュアカメラマンのマナーの悪さが原因という訳ですね。残念ではありますが、大切な建物の保護のためとあっては仕方が無いでしょう。
写真が撮れないからかどうかは判りませんが、曼殊院はこの時期としてはとても空いていました。私も写真を撮る事が出来ない分、ゆっくりと庭を見る事が出来ましたしね。これが本来のあり方なのでしょうけど、やはり少し寂しい気もします。
なぜかと言えば、無暗に張り紙だけで禁止を伝えるのではなく、ちゃんとした言葉で聞きたかったと思うのです。カメラマンのマナーの悪さは私も認めるところで、私自身も咎められるべき振る舞いは多分あった事でしょう。でも、そうした事を言葉で正すのも宗教者としての勤めなのではないでしょうか。一片の紙切れで禁止を伝えるのではなく、お寺の人に縁側で直に話し掛けて貰いたかったところです。それも単に行いを咎めるだけでなく、話術を駆使して、マナー違反の振る舞いをする事が恥ずかしくなる様な語りかけをして欲しかったと思うのは、無理なお願いなのかな。
でも、そうした繋がりを求めている人は結構居ると思いますよ、きっと。
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