京都・洛中 竜胆が咲く庭~廬山寺~
桔梗が咲く源氏の庭がある事で知られる廬山寺もまた、第44回秋季京都非公開文化特別拝観の対象となっており、普段は閉じられている元三大師大師堂が一般公開されています。
元三大師大師堂は天明の大火で焼けた後、1835年(天保六年)に再建されたもので、正面三間、奥行四間の大きさを持つ御堂です。内部の写真は撮影禁止のためありませんが、中央に護摩壇がしつらえられており、奥にある仏壇には御本尊の元三大師像が祀られています。そして、御本尊の前には御前立ちとして鬼大師の像が置かれており、ビジュアル的にはこちらの方がインパクトがありますね。御本尊は原則非公開であるため、普段はこの御前立が参拝者の目に触れる事になります。
面白い話もあって、元三大師は大変な美男子でかつ法力も高かった事から、宮中の女性達に大層もてたそうなのですが、仏に仕える身としては迷惑な事です。そこで自らの顔を隠すための降魔面を造り、宮中においてはこれを着用していたのだそうです。その面も今回の公開において展示されていますよ。
今回の特別公開は平成20年11月9日までとなっています。
源氏の庭においては桔梗が姿を消し、代わりに竜胆の花が咲いていました。ここには何度となく訪れていますが、竜胆が咲くとは知らなかったので嬉しい驚きですね。これで京都で竜胆が見られる寺は五つ目(他の4つは曼殊院、蓮華寺、常照寺、退蔵院)になりました。
その竜胆もそろそろ終わりを迎えようとしています。今咲いている花がたぶん最後になるでしょうね。今度はもう少し早く、盛りの頃に来てみたいものだと思います。
廬山寺ではまた紫式部のその時代とその世界展が開かれており、源氏物語を描いた屏風や絵巻など数多くの資料が展示されています。中でも興味深かったのが本阿弥光悦筆と伝わる源氏物語の断簡で、先日光悦寺を訪れたばかりだった事もあって、暫く見入ってしまいました。
廬山寺は隠れた紅葉の名所でもあるのですが、平成20年11月2日現在では緑のままの木がほとんどで、わずかに色付き始めたという程度でした。
その中で庭の東にある一本はなかなかの色付き方で、もう暫くすると盛りを迎えそうな様子でした。
近くで見るとこんな感じで、まだまだオレンジが勝っていますが、ここまで来ると真っ赤に染まる日もそう遠くないという気がします。
南の木の上を見ていると、赤く染まりかけた蔦の葉が目に入りました。首が痛くなる程見上げなくてはいけませんから、あまり気付いている人は居ない事でしょう。この葉も間もなく赤く染まる事でしょうね。
庭全体が色付くまでは暫く掛かりそうで、見頃は11月半ば以降になる事でしょう。でもそれまでに来られたとしても、染まり始めた木の効果で秋の風情のある庭を見る事が出来ると思いますよ。
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