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2008.09.05

夏の旅2008~土佐紀行・長尾鶏~

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高知の名物の一つに長尾鶏があります。尾羽が特に長く伸びる事で知られ、特別天然記念物に指定されています。

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長尾鶏は「ちょうびけい」と読むのが正式の様なのですが、一般には「ながおどり」または「おながどり」と呼ばれています。この長尾鶏センターではローマ字表記でONAGADORIと記されており、パンフレットにはカタカナでオナガドリと書かれていました。ですので、ここではオナガドリで通す事と致します。

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オナガドリは見ての通り鶏の仲間で、起源は江戸時代初期に遡り、突然変異によって生まれたと言われます。最初は2mがせいぜいだったのですが、営々と続けられた品種改良の努力によって10mを越える様になり、これまでの最長記録は13m50㎝とされています。

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オナガドリの飼育は思っていた以上に大変で、産卵は年に一度のみであり、しかも孵化率が低くいために、一羽も得られない年もあるそうです。孵った雛の中で尾が長くなるのは雄に限られ、しかもその素質を持ったものは何羽かに一羽しか居ないのだそうです。

さらに条件があり、オナガドリはその長い尾を傷つけない様に、また汚さない様にするため、冒頭の写真の様な木箱(止箱)の中で飼育されています。この箱の中の生活に耐えられる様なおとなしい性格の鶏でなくてはならず、オナガドリとして成長できるのはほんとうにごく僅かの鶏しか居ない様ですね。

写真は母親代わりのチャボとオナガドリの雛たち。オナガドリの雌は、抱卵もしなければ雛たちの世話も出来ないらしく、代理の母としてチャボの雌が使われるのだそうです。

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オナガドリの原種は褐色系であり、白い鶏は白色レグホンと掛け合わせる事によって得られます。と書くと簡単そうですが、どうしても元の褐色が出てしまうので、純白にするには何度も交配を重ねていかなければなりません。この鶏はなんと85代も掛かってやっと得られたものだそうで、気の遠くなる様な作業を一生掛けてようやくたどり着けるかどうかという世界の様です。

ですから、オナガドリを飼育する人は年々少なくなり、今残っている人も高齢者ばかりなのだそうです。つまり、オナガドリはいずれ絶滅する運命にあるという事を意味し、目にする事が出来るのは剥製ばかりという日が来るのかも知れません。そんな事になってしまっては、寂しい限りですけどね。

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コメント

本当に長いですね。
邪魔そうですが、なぜ尾が長く進化したのでしょうね。
↓高知城、行ってみたいです。

投稿: ヒロ子 | 2008.09.06 20:51

ヒロ子さん、

最初は偶然に尾の少し長い鶏が生まれた様です。
それを奇貨として、土佐の名物を育てるべく、
営々と品種改良が行われてきたのでした。
ですから、鶏としては幸運と言えるのかどうかは判りませんが、
人が作り出した天然記念物という次第です。

あまりに手間が掛かりすぎるため後継者が居なくなったとの事なのですが、
伝統が途絶えるかも知れないというのも寂しいですね。

千代と一豊を覚えている人には、高知城はお薦めですよ。
高知全体ではすっかり色褪せた感があるのですが、
高知城では健在です。
一度焼けているので創建当初のままでは無いのですが、
造りは全く同じという事ですので、
本丸御殿で千代の気分を味わう事も出来ますよ。
是非訪れてみて下さい。

投稿: なおくん | 2008.09.06 21:20

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