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2008.08.25

夏の旅2008~土佐紀行・ホエールウォッチング~

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今回の高知旅行のメインの一つがホエールウォッチングでした。ホエールウォッチングは6年前に一度体験しているのですが、その時はイルカの大群には逢えたもののクジラとは出会えず、残念な思いをしたものです。以来、いつかはリベンジをと思いつつ、今回やっとその機会を得たのでした。

高知にホエールウォッチングの基地はいくつかあるのですが、選んだのは前回と同じ桂浜です。ここは高知市内から近くで便利な事が第一なですが、船長と案内人である坂本御夫妻が素敵なのですよ。特に奥さんの元気な事!一日中船に揺られながら疲れた様子も見せず、大きな声で乗客に向かって「次、右からクジラが出ますよ!」などと指示を出してくれるのです。帰りのタクシーの運転手さんが、あれが土佐の海の女ですと言ってましたが、私の中では土佐のハチキンとはこういう人の事を言うのだなと勝手に思っています。

この船の名は第28鯨人(くじらんちゅう)丸。時速50kmで海の上を突っ走る高速船です。

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浦戸湾を出た船は一度桂浜の沖合で泊まり、坂本龍馬の銅像を海側から眺めるのが決まりとなっています。確かに海から見る事は希なので写真を撮りたくなるのですが、揺れる船の上からの撮影は容易な事ではなく、前回は完全に失敗、今回もブレブレでとりあえず写っているという状態でした。まあ、こういう景色は記憶に残しておくのが一番だと自分に言い訳をしているのですが、もっと格好良く撮ってみたいものではありますね。

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桂浜からクジラの居るポイントまではノンストップで突っ走ります。この日は午後便でしたので、午前中に見つけて置いたポイントまで迷うことなく一直線でした。これが午前便だと、漁船の情報を頼りにあちらこちらと探し回る事になります。ただし、波は午前中の方が穏やかな事が多く、善し悪しなのですけどね。

事前の情報では5頭のクジラが居るとの事で期待は大いに高まりました。船で走る事1時間、ようやくポイントへ到着です。既に各基地からの船が沢山集まっており、それぞれの船の舳先が向いている先にクジラは居ました。

ここで見られるクジラはニタリクジラ。全長14mという大型の髭鯨で、熱帯から亜熱帯にかけて世界中に広く分布しており、中には土佐湾に定住している個体も居るそうです。

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ここから案内人の坂本さんの活躍が始まります。私たちが見えない先から「クジラの潮吹き!」との絶叫があり、その声を頼りに前方に目をやると、確かに水煙の様な潮吹きがありました。初めて見る潮吹きは感動ものでしたよ。

この写真はその潮を吹く鼻の部分です。クジラは全身を現す事はなく、こうして部分、部分を水上に見せてくれるのです。

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坂本さんの絶叫は続きます。次は左に出ますよ!、今は船の下です!とポイントを逃さないところはさすがですね。この写真ではうっすらと水面下の姿が写っているのですが、判るかな。

ただ、失敗だったのは望遠レンズを付けていた事で、船は思った以上にクジラの近くまで寄っていきます。なので、広角寄りのレンズを付けていた方がずっと撮りやすかったでしょうね。惜しい事をしたな。

あと、PLフィルターを付けていなかったのも失敗でした。すぐ水面下をクジラが通る事があるのですが、その時フィルターを付けていればその姿を鮮明に写せていたかも知れません。これも残念だったのですが、揺れる船の上ではレンズ交換もフィルターの装着も容易な事ではないので、断念せざるを得ませんでした。

ところで、ホエールウォッチングの大敵は天候と船酔い。天候が悪い時、特に波が高いと船は出ませんし、何とか出れたとしても今度は船酔いとの戦いとなります。この日がまさにそうで、欠航ぎりぎりの髙波でした。

高速で走っている時はそうでも無いのですが、ポイントで泊まった後は波にさんざん揺さぶられる事になります。近くの船を見ていると判るのですが、ほとんど転覆するのではないかと思える程船は傾いていました。まあ、これは船の初心者が思った事で、実際には大した事はないのでしょうけど。

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結果として私は船酔いにやられてしまい、ポイントでの大半の時間はへたばったままでした。これらの写真はヘロヘロになる前に撮ったものなのですが、船尾で呆然と座っている間にもクジラは何度となく姿を現し、親子揃って船の横を泳ぐなど迫力のある光景をみせてくれていたのに、シャッターを押せなかったとは何とも残念な事です。

ただ、家族は口を揃えて面白かったと言ってくれたのが何よりの救いですね。私としても悔しくはあるのですが、念願のクジラと出会えた事は確かであり、それなりに満足しています。でも、出来ればもう一度リベンジしたいなあ。今度は体調を整えて、食事を早めに済ませ、酔い止めも早めに飲んで、万全の態勢で臨みたいですね。そうして、心ゆくまでクジラを見ていたいものだと思ってます。

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コメント

山内一豊と坂本龍馬の土佐へ行かれていたのですか!
大河ドラマファンとしては、ぜひ行ってみたい四国ですが、
まだ一度も訪れたことがありません。
でも小さい飛行機はイヤだわ~↓
クジラの潮吹きは見てみたいですね^^


投稿: ヒロ子 | 2008.08.25 21:20

ヒロ子さん、

再来年の大河ドラマは龍馬伝ですよね。
今から高知の人達は、龍馬ブームが起こる事を期待されています。
一昨年は一豊・千代ブームでしたから、
高知は大河様々ですね。

高知行きの飛行機は、東京からならエアバスになりますよ。
ボンバルディアは大阪~高知便です。
故障さえしなければ、結構乗り心地の良い機体でしたよ。

クジラはですね、船酔いしないという自信があるなら、
大いにお薦めします。
大海原の真ん中でクジラと戯れるなど、そう経験出来る事ではないですからね。

投稿: なおくん | 2008.08.25 23:45

おはようございます、なおくん様

鯨!!悠悠とした様は流石の一言ですねぇ。
何度か和歌山串本の方で鯨を見に行ったのですが、残念ながら、悪天候の為欠航。
以来何度も機会を設けたのですが、叶わず・・・。
四国で見るのも素敵かも!!
来年の夏は土佐へ、なおくん様の記事を熟読します。

投稿: いけこ | 2008.08.26 09:52

間近で鯨が見れるなんていいですねぇ♪
私も行きたいと書こうと思ったら
なんと船酔いのお話。。。
釣に行ってベタ凪のいかだの上でも気分が悪くなったσ(^o^;
私も多分船酔いでダウンするでしょうねA^^;
これは無理だわヾ(^^;)

投稿: Milk | 2008.08.26 15:09

いけこさん、

土佐の鯨は良いですよ。
野生の鯨をごく間近で見られるのですから、迫力が違います。

天候は運任せではありますが、7月末から8月半ばにかけてなら、
概ね安定しているのではないでしょうか。

ぜひ来年は高知へ行ってきて下さい。
私は混雑を嫌って避けましたが、
よさこいを狙っていくのも楽しいと思いますよ。

投稿: なおくん | 2008.08.26 21:25

Milkさん、

うーん、船酔いをするのなら、無理をしない方が良いかも。
波の具合にも依りますが、相当に揺られますからね。

私も前回はそれほどではなかったのですが、
今回は酷くやられてしまいました。
せっかくの楽しみが半減してしまった訳で、痛恨の極みです。

乗客の4分1くらいはやられていたかな。
楽しいけれど、相手を選ぶレジャーなのかも知れません。

投稿: なおくん | 2008.08.26 21:34

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