夏の旅2008~土佐紀行・足摺岬~
四国の最南端に位置する岬、それが足摺岬です。これまで何度となく行きたい思っていたのですが、やはり交通の便がネックとなり、実現する事が出来ませんでした。今回も高知市から遥かな長駆となるプランではありましたが、高知よさこいタクシーさんのおかげで、やっとここまでたどり着く事が出来たという次第です。
足摺岬と言えばやはり灯台ですね。初代は大正3年に建てられたそうで、8角形をしていたそうです。現在の灯台は昭和35年に出来た2代目で、ロケット形灯台と言うのだそうですね。青い海と空を背景に、この白い灯台は実に良く映えています。
足摺岬の先は、何も遮るものが無い太平洋が広がっています。そして、岬を洗う流れは黒潮。とても深くて綺麗な水の色をしていますね。
今回の旅で堪能したのが水平線。大阪では絶対に見る事が出来ない景色ですからね。果てしなく続く水平線を見ていると、なるほど地球は丸いのだなという事が実感出来ます。
足摺岬にも四国88箇所霊場の一つがあります。それが第38番札所である金剛福寺。37番札所である岩本寺から110kmあるといい、歩いて来るには3泊4日の行程になるのだそうです。私たちは車でしたから楽なものでしたが、相当な山越えとなる道であり、きっとお遍路さん泣かせの難所なのでしょうね。
足摺岬への入り口にあった中浜万次郎の銅像です。万次郎は幕末にアメリカに渡った事で知られ、その貴重な知見ゆえに、開国に揺れる日本に多大な影響を与えた人物と言われます。
万次郎はこの近くの中浜村の出身で、14才の時に漁に出たのですが、時化にあって漂流し、アメリカの捕鯨船に救助されてアメリカに渡ったのでした。そして、船長の好意によってアメリカの教育を受けさせて貰うという幸運に恵まれ、やがて知識人として成長した万次郎は日本に帰国します。
万次郎はペリー来航時にその経歴と能力を買われて幕府直参として迎えられ、咸臨丸の渡米時には通訳として随行しました。幕末期にあっては彼の経験と能力は大変貴重なもので、坂本龍馬を初めとして板垣退助・中江兆民・岩崎弥太郎など、土佐を代表する人物達に多大な影響を与えたとされます。
再来年の大河ドラマは高知が舞台となる龍馬伝ですから、きっと万次郎も登場する事でしょうね。この銅像もドラマの最後に縁の場所として紹介されるかな。今から2年後の日曜日が楽しみですね。
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コメント
こんにちは、ご無沙汰してます。
足摺岬の灯台の写真にすっかり見惚れてしまいました。
素晴らしい青、くっきりとした白。
会社で拝見してましたが、訪れたこともないのに魂が岬を包む青に吸い込まれてしまいそうでした…
いつも素敵なお話、素敵なお写真、ありがとうございます!
投稿: ちよ。 | 2008.09.05 12:25
ちよ。さん、おひさしぶりです。
青色図書館のちよ。さんのお目に止まるとは光栄です。
今回の旅では、南国の海と空の色にすっかり魅せられてしまいました。
特に黒潮が寄せる海の色は素晴らしく深く、
心まで青く染まってしまいそうでしたよ。
またいつの日にか訪れてみたいものだと思ってます。
投稿: なおくん | 2008.09.05 22:19