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2008.05.17

京都・洛北 上賀茂やすらい花

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葵祭の当日、5月15日の上賀茂一帯は、祭り一色で染められています。家の軒先には双葉葵の紋が入った提灯が飾り付けられ、普段は人気がない路地にまで、観光客が押し寄せます。その上賀茂において、葵祭とは別の、もう一つの祭礼が行われていました。それがこの上賀茂やすらい花です。

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「やすらい」と言えば今宮神社のやすらい祭が有名ですが、このやすらい花もルーツは同じで、平安時代に桜の散る頃に流行る疫病を退散させるため、風流の扮装をして鉦、太鼓を叩き、かつ踊った事が始まりとされます。現在京都には、今宮、玄武、川上、上賀茂の4つの地区で伝承されており、他の3箇所が4月の第2日曜に行われるの対し、上賀茂では葵祭に合わせたのでしょう、5月15日に行われる決まりになっています。

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この祭りには二つの主役があって、一つはこの花笠です。花の精の力によって疫病を封じ込めるという花鎮めがこの祭りの本質の一つであり、それを具現化したのがこの花笠という事なのでしょう。この傘の下に入ると一年間の厄が祓われるとされ、誰でもこの下に入る事が許されているので、見物人が我も我もと集まり、この状態となります。


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当然私も傘に入れて貰い、その際に傘の中を撮ってきました。果たして御利益があるかどうかは判りませんが、これをごらんになった方に、厄払いのお裾分けが出来ますように。

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このやすらい花は、上賀茂神社の祭りか、あるいは葵祭の神事の一つかと思ったのですが、どうやら違う様です。世話役の人に伺ったところ、この地域のお祭りという事で、特定の神社に繋がるものではないとの事でした。ただ、当日の朝には上賀茂神社に奉納すべく訪れているそうなので、全く無関係という訳でも無いようです。

他の地区と共に重要無形民俗文化財に指定されており、保存の手もさしのべられている様ですね。

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もう一つの主役が、この赤熊(しゃぐま)を被った鬼達です。この鬼が鐘や太鼓を叩いて辻々で踊り、その踊りの中に災厄を封じ込めてしまうのだと言われています。

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この踊りは結構絵になっていたのですが、なにしろ初めて見たものですから様子が判らず、まともな写真が撮れなかったのが残念です。次の機会には、もう少しましな写真を撮れると良いのですが。

上賀茂やすらい花は、葵祭と比べると随分とこぢんまりとしていますが、その分親しみやすく、かつ参加も出来る、ほのぼのとした気分にさせてくれるお祭りですよ。

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コメント

上賀茂にも「やすらい祭」があるんですね。
今宮神社のお祭とばかり思ってましたA^^;

地元に根付いたお祭はいいですね。
これからも長く続いて欲しいなぁ(*^_^*)

投稿: Milk | 2008.05.18 13:25

Milkさん、

このやすらい花については、葵祭を調べていく途中で、
その存在を知りました。
実際に出会えるとは思っていなかったので、
笛・太鼓の音が聞こえてきた時は嬉しかったです。

実はぼんやりと大田神社の祭りではないかと思っていたのですが、
世話役の人に、それは違うと明確に否定されました。

みなさんがとても親切な対応をして下さり、
傘の下にも快く入れていただけました。
祭りに少しだけでも参加出来た様で、嬉しかったですね。
おかけで、上賀茂に対する親近感は大幅にアップしましたよ。

他の地区のやすらい花も、出来れば一度は見てみたいものだと思ってます。

投稿: なおくん | 2008.05.18 21:21

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