恋する京都 ロケ地案内~八坂の塔~
恋する京都ロケ地案内の2回目は八坂の塔です。ここは志乃の現在の住まいである沢井写真館がある場所として設定されていますが、現実にはあの古めかしい写真館は存在しません。この写真の左手、千枚漬の幟りのある店の手前側に、写真館のセットが作られていたのですね。
ちなみに、この漬け物屋さんも第4話で「中井漬物店」として登場しましたが、残念な事に今は取り壊されて現存しません。雪の八坂の塔の写真を見て貰うと判るのですが、該当箇所にブルーシートが見えるでしょう?上の写真は去年の12月半ばに撮ったものなのですが、その2ヶ月後には取り壊されてしまったという次第です。跡地がどうなるかまでは判りませんが、これでドラマのシーンが一つ減った事になりますね。
八坂の塔のアップです。この写真の一番下の層に白く反射している部分が見えると思いますが、ここが志乃がいつも座っている窓がある場所です。本来は木枠の窓があった場所に、ガラスを嵌め込んで眺望を確保したものと見て取れますね。
八坂の塔はこの窓のある二階まで昇る事が出来るという、貴重な存在でもあります。一層目には五智如来座像が祀られ、さらには礎石の部分まで見る事が出来るのですが、常時ここまで公開されている塔は他にはありません。(この塔のレポートについては、こちらの記事を参照して下さい。)
その窓から眺めた景色です。絶景という程でもないですが、まずまずの景色でしょうか。特に道行く人達の様子が判るのが、ここの良いところかも知れません。
ただ、内部は思った以上に狭く、かつ埃っぽいですね。さらに言えば、当然の事ながら空調が無い上に、自然の空気の流れも無い(窓はガラスで塞ってます)ですから、夏は極端に暑く、冬は極寒となります。ですから、志乃の様に好きこのんで座りに来たいという様な快適な場所ではありません。
また、階段は垂直に近く、上り下りにはちょっとした労苦を伴います。もし志乃の気分を味わいたいと思ったら、ほんの少しですが、軽い覚悟をしておく事が必要となります。特にハイヒールは厳禁ですよ。
その反対側にもやはりガラス窓があります。こちら側の景色はお世辞にも良いとは言えないのですが、もみじが眼下になるので紅葉の時期には良いかも知れないですね。
また良く見ると、京大和の建物が見えています。京大和からの眺めはドラマにも出てきますが、その反対側というのはちょっと珍しいですね。まあ、だからどうだという事も無いのですが。
なお、第四話ではこの塔の中のシーンがあるはずだったのですが、何かの都合により実現されませんでした。すぐに見つかる道端に隠れるという不自然なシーンがあるなど展開が少し不自然な部分があったのは、そのせいだったのですね。何より、タイトルと整合が取れなくなったのがちょっと残念でした。
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コメント
木枠の窓があった場所に、ガラスで眺望を確保しているとはおどろきです!!!
なおくんさまはかなり「恋する京都」がお好きなようですね。
私も八坂の塔の記事を書きました!
http://blog.goo.ne.jp/diminutive-artistic-vessels/
投稿: さかな | 2008.02.22 21:00
さかなさん、
このガラス窓は眺望の確保と共に、
木の窓のままだと無理に明けようとする人が居たりして、
かえって痛みが激しくなるという事もあったのかなという気がします。
それに明かり取りの意味もあるのかもしれませんね。
はい、「恋する京都」は大ファンです。
映し出される京都の情緒も素晴らしいのですが、
描かれている人物像が京都版寅さんともいうべき人達ばかりで、
見ていて心が和むというところにも惹かれるのでしょう。
是非続編を見たいと思ってます。
さかなさんのブログも拝見しました。
素晴らしい写真ですね。
こういう撮り方もあるのかと、感心する事しきりです。
また遊びに行きます。
投稿: なおくん | 2008.02.23 08:16