恋する京都 ロケ地案内~岡崎周辺~
恋する京都第4話「八坂の塔で恋のデュエット」においては、岡崎周辺が主なロケ地になっています。その一つが、疎水沿いにある夷川発電所です。動物園に向かう志乃と圭吾が待ち合わせ場所にしていたのがここで、冷泉通と疎水に挟まれた場所に、煉瓦造りのバーゴラが設置されています。
これが何かと聞かれると実は困るのですが、おそらくは疎水沿いの遊歩道整備の一環として、煉瓦造の夷川発電所に合わせて、休憩所を設けたものではないかと推測されます。
ドラマには登場していませんが夷川発電所はこのあたりではちょっとした見所でして、1914年(大正3年)4月に完成した水力発電所であり、今でも現役で稼働しています。
左の煉瓦造の建物が発電所で、明治の香り(完成したのは大正ですが)がするでしょう?ここまでわざわざ見に来る人は少ないでしょうけれども、京都における近代史のモニュメントの一つとして、押さえておきたい施設だと思ってます。
それにしても、貯水池と放水口とではほとんど落差が無い様に見受けられるのですが、これで発電出来るというのですから凄いですよね。
夷川発電所の出力は300kWであり、京都市全体の電力需要からすれば微々たるものなのでしょうけれども、開設以来100年近くも電気を送り続けてきたのですから、それはそれで大したものだと思います。何より二酸化炭素を出さないのですからね、これから先も末永く現役として使われ続ける事でしょう。
志乃と圭吾が車で向かった先は京都市動物園でした。実は夷川発電所からなら歩いて10分足らずの距離で、車を駐車場に停める手間を考えれば、歩いて来た方が早いかも知れないという位置関係にあります。普通ならわざわざ夷川発電所で待ち合わせなどしないでしょうね。
ここは結構人気のあるスポットで、この写真を撮った日もひっきりなしに人の出入りがありました。カップルも多く、圭吾が志乃を誘ったのも不自然な設定では無いですね。なお、京都市動物園の記事については、こちらを参照して下さい。残念ながらカバの写真は無いのですけどね。
第四話においては、志乃の隣人である良美の子連れ再婚がテーマになっていました。その良美が交際相手の工藤と一緒に居るところを、とある店の中に居た志乃が見つけるという場面があったのですが、その舞台となったのがここ六盛茶庭です。
この殺風景な写真は店の向かい側にあたるのですが、良美がタクシーで去る工藤を見送っていた場面の背景になっていた所でして、ドラマを録画している人は確認して下さい。実はこの店がなかなか判らず、この景色を頼りに探し当てたのです。場所は京都市左京区岡崎西天王町60、判りやすく言えば平安神宮の西、武道センターの向かい側に当たります。
探し当ててみると六盛茶庭は、スイーツ好きの人の間では結構有名な店なのでした。スフレ専門の店なのですが、いつもは行列が出来る人気店なのだそうです。行ったのはみぞれ交じりの寒風が吹き付ける酷い日だっのですが、それでも店内には順番待ちの人が居て驚かされました。とても1人で入れる雰囲気ではなかったので中は良く見てないのですが、外から見た限りでは調度はドラマのとおりの様でしたよ。
それにしても今考えてみると、GOSPELといい六盛茶庭といい、NHKは当時話題のスイーツの店をロケ地に選んでいた様ですね。両方とも今でも人気がある店ですが、そっち方面のアンテナが低い私には制作者の意図が判らなかったです。もう少し守備範囲を広げなくてはいけないかな。でも老舗ならともかく、若者向きの新しい店はちょっと苦しいですねえ...。
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コメント
昨年の花灯路の前に六盛茶庭のスフレ体験済みですσ(^o^)ヾ(^^;)
焼きあがるまでじっと待つ割には来たらしぼむまでに
あわてて食べるというせわしないスイーツですが。。。
プレーンなバニラがおすすめ(^◇^)
投稿: Milk | 2008.02.26 16:37
Milkさん、
そうでしたね、Milkさんはご存知の店でした。
息子が一緒の時なら良かったのですが、
私1人ではちょっと入るのがためらわれました。
時間も無かったしね。
今度時間に余裕のある時に入ってみます。
プレーンなバニラですね。
投稿: なおくん | 2008.02.26 20:19