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2008.02.26

恋する京都 ロケ地案内~築地~

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「恋する京都」第5話では、圭吾の妹である奈緒子が、兄を東京に連れて帰るべく登場します。そして志乃に向かって、兄が東京に帰らない理由はあなたが居るからだ、兄を父の元に返して下さいと一途に迫るのでした。

その場面で、二人が話をしていた喫茶店がここ「築地」です。住所で言えば京都市中京区河原町四条上ル一筋目東入ル、幕末ファンには志る幸(池田屋事件の発端となった桝屋跡)の斜め向かいと言えばピンと来る事でしょう。

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ここは昭和9年創業という、喫茶店としては老舗の一つに数えられる店ですね。店内は徹底してレトロ調で統一されており、流れるBGMもクラッシックで、ロマンの香りに溢れていると言って良いでしょう。

志乃達が座っていたのは丁度この場所ですが、ドラマでは撮影スペースの確保のためでしょう、一角のテーブルと椅子を取り払い、窓に平行した二人掛けの席として仕立て直されていました。あるいは窓から入る光線を意識したのかも知れないですね。

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この店はウインナーコーヒーがレギュラーなのですね。私はウインナーコーヒーと頼んだのですが、厨房には「ホットひとつ」とオーダーが通ったので少し面食らいました。

味の方はまずまず、今時白の角砂糖というのもちょっと珍しいでしょう?

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客1人あたりのスペースは広いとは言えず、このあたりも古い喫茶店の仕様を引きずってますね。まあ、それも馴染み客には居心地が良いものなのかも知れません。それが証拠に、寂れていく喫茶店が多い中で築地は結構な賑わいを見せており、若い人達も多く居て活気にあふれていました。それがこの日はたまたまだったのか、それとも日常的に繁盛しているのかは判りませんが、いつまでも続いて欲しい店だと思います。

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築地と対照的に、時の流れと共に消えてしまった名店もあります。

実は私は「築地」には馴染みが無く、学生時代に通っていたのはもっぱら「みゅーず」の方でした。2つの店はご近所同士で、どちらも良く似た雰囲気の店だったのですが、高瀬川の流れが見える席が好きで、私は「みゅーず」の贔屓になったのでした。

ねこづらどきに「みゅーず」の記事を書いたのは2005年12月の事でした。しかし、わずかその半年後に閉店してしまい、今はこのとおり焼き肉屋さんとなっています。良い雰囲気の店だっただけに、無くなってしまったのは残念な限りですね。

あの窓際の席に座って高瀬川を眺める事はもう出来ないのかと思うと、なんとも寂しさが募ります。


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