京都紅葉事情2007 ~圓光寺~
詩仙堂から曼殊院に向かう道すがらに圓光寺があります。それほど名を知られている訳でもなく、普段は訪れる人も希なのですが、この時期は紅葉の名所として賑わいます。
圓光寺は、1601年(慶長6年)に徳川家康によって開かれた、比較的新しい寺ですね。それも国内教学の発展を期した学校として創建されたという、他の寺とは一線を画した特異な存在と言えます。始めは伏見の地にあり、後に相国寺山内を経て1667年(寛文7年)に現在の地に移りました。
ここで教えていたのは仏教ではなく儒学であったと言いますから、確かに寺ではなく学校であったのでしょう。ここでは教学の一環として孔子家語、貞観政要などの書物を発行しており、現在でもそれらに使用した木活字が現存していて、宝物庫で見る事が出来ます。
現在は南禅寺派の禅寺として公開されていますが、一時は尼僧専門の禅道場だった時期もある様です。この庭は十牛の庭といい、岩の配置などに意味を持つ、禅問答のための庭らしいですね。
まあ、そんな事を知らずに歩いても、十分に楽しめる庭ではあります。特にこのもみじの彩りが素晴らしく、庭を巡っている間に様々な表情を見せてくれ、写真を撮るのも楽しいですよ。ただし、三脚の使用は禁止されているので注意して下さい。
さて、平成19年11月17日現在の紅葉の状況ですが、ご覧の様にかなりの見頃になっています。ただ、まだ緑の木も多くあり、全体としては三分から五分の色付きといったところで、本当の盛りはもう少し先になるでしょう。
また、ここの庭は結構広いので、少しくらい訪れる人が多くても、ゆったりと拝観出来るのが嬉しい場所です。この時期は夜間拝観も行われており、色とりどりに変化するライトアップが楽しめるそうですよ。ただし、その時には庭に降りる事は出来ない様です。
この寺には、金福寺で紹介した村山たか女の墓もあります。なぜここにあるのかは謎ですが、拝観路から少し逸れた墓地の中に表示があるので、すぐにそれと判ります。幕末史に興味のある人は、金福寺とセットで訪れられると良いですよ。
この寺の背後は展望台になっており、素晴らしい眺望を楽しむ事が出来ます。さっきまで居た十牛の庭を俯瞰でき、紅葉を上から楽しむというのもまた一興ですね。
この写真の正面は嵐山、双ケ岡もわずかに見えています。
右手を見るとこんな感じで、右の端が松ヶ崎あたり、それから順に左へ上賀茂、西加茂と続き、ずっと左に鷹峯から金閣寺のあたりまで見渡す事が出来ます。大文字の送り火で言えば、左大文字、舟形、法の字が見える事が確認出来ました。特に法の字は写真には写っていませんがすぐ目の前にあり、当日はきっと迫力のある炎が見える事でしょう。まあ、その日はの夜は公開されていないと思われるのが残念ですけどね。
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