京都・洛東 東福寺塔頭 同聚院
東福寺の塔頭の一つに同聚院があります。以前紹介した明暗寺の向かいにあり、門前には「じゅうまん(万の上に十を重ねた字)不動明王 五大堂」と記された石碑が建てられています。
かつて東福寺の地には、藤原氏の氏寺として広壮を誇った法性寺がありました。藤原氏の中でも摂関政治を完成させた事で知られる藤原道長は明王を深く信仰し、法性寺の中に不動明王・降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王を祀る五大堂を建てました。世の平安を祈ると共に、自らの健康を祈願したと伝えられます。
実は私もよく知らなかったのですが、栄華を誇った道長も、意外と病弱だった様ですね。一度は病の為に出家を願い出て慰留された事があり、晩年は糖尿病に苦しめられたと言われます。そんな道長が縋ったのが仏の力であり、その一つがこの不動明王でした。他の四つの明王は戦乱や火災などによって失われてしまったのですが、中尊である不動明王だけが残り、東福寺の塔頭となって今に伝わっています。
丈六(265cm)の巨大な像であり、不動明王としては最大と言われています。拝観料を支払えば間近まで行ける様ですので、今度は是非中に入ってみたいと思っています。
同聚院にはドウダンツツジがある程度で、紅葉はさほどのものではありません。代わりに向かいの明暗寺に寄ってみると、色付き始めたもみじが出迎えてくれました。境内というよりも門の内側でしたから、庭園でもあるのでしょうか。ここもいつか機会があったら、中に入ってみたいですね。
(平成19年11月3日撮影)
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