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2007.08.19

夏の旅・尾道紀行 ~尾道三部作~

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尾道を語る上で外せないのは、映画の町としての顔です。古くは小津安二郎監督の「東京物語」を皮切りに、数多くの映画の舞台となってきました。その中で尾道を最も有名にしたのが、大林宣彦監督の一連の作品である「尾道三部作」と「新尾道三部作」でしょう。

今回の旅行にあたっては、あらかじめこれらの作品のDVDを見て予習をしておきました。その感想は、尾道はとても絵になる町だという事です。そこで、今回の旅行のテーマの一つとして、映画に現れたシーンの現場を訪れてみようと考えました。

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「尾道三部作」とは、「転校生」、「時をかける少女」、「さびしんぼう」の3本の作品を指します。いずれも1980年代の前半に公開れたものですから、すでに内容を忘れてしまったか、若い人なら見た事が無いという人も多いでしょうね。かくいう私も、実は今回のDVDが初めての鑑賞だったのです。泥縄も良いところなのですが、おかげで尾道の魅力を沢山知る事が出来ました。

最初の作品である「転校生」は、階段から一緒にころげ落ちた中校生の男女の魂が入れ替わり、騒動を巻き起こすという内容です。良くあるテーマの作品ではありますが、この作品がその嚆矢らしいですね。

ただ、実を申せば、残念ながらレンタル屋さんにDVDが無かったため、この作品は見ていないのです。それでもその映画の冒頭に現れたという階段落ちの場面の現場は押さえてきました。

御袖天満宮という神社がそれで、冒頭の写真にある階段から二人が転げ落ちたのですね。どういう具合に撮影されたのかは判りませんが、かなりの急勾配であり、本当に落ちたとしたら相当に危険だったのではないでしょうか。

なお、この階段には継ぎ目が無く、見事な程に滑らかな仕上がりになっています。これは尾道の石工の技術の確かさを示す例としても有名なのだそうですね。

この現場に行くには、下の写真にある長い階段を、延々と登っていくしかありません。見ただけでうんざりとなってしまいますが、坂の町「尾道」を代表するような光景ではありますね。

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「時をかける少女」は筒井康隆の同名の小説が原作で、何度もドラマ化や映画化がされており、内容をご存知の方も多いでしょうね。ある日、偶然にタイムトラベラーとしての能力を身につけてしまった少女が、未来からやってきた青年に恋をするのですが、過去を変える事は出来ないという絶対のルールの前に失恋し、なおかつその記憶を消されてしまうというSF恋愛物語です。大林作品は原田知世の初演作であり、当時としてはかなりのヒットを記録しました。

ただ、尾道三部作とは言いながら、その舞台のほとんどは竹原市なのですね。尾道でのシーンは、主人公の家やラベンダーを栽培していた温室がある家など、わずかしかありません。

そのうち今回訪れる事が出来たのは、この艮(うしとら)神社です。タイムトラベル中の主人公が少女時代の自分と遭遇し、パラドクスのせいで少女が神隠しに遭った様に消えてしまい、一緒に参拝に来ていた両親が慌てて探し廻るという場面の舞台となりました。

神社の空を覆う樟は、樹齢900年という見事な巨樹。この神社の独得の雰囲気は、この木に負うところが大きい様ですね。

なお、この艮神社は「新尾道三部作」の「ふたり」にも登場します。

明日は、「尾道三部作」の最後の作品「さびしんぼう」の舞台をお届けします。

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コメント

この神社の階段は見覚えがありますね。

何気なしに映画をみてましたが「転校生」と「時をかける少女」が
ダブってしまうのは同じ場所だったんですね。。。納得ヾ(^^;)

投稿: Milk | 2007.08.20 10:49

Milkさん、コメントありがとうございます。

Milkさんは、両方の作品をリアルタイムでご覧になったのですね。
転校生を見たいのですが、どこかでレンタルしてないかしらん?

本文中にも書きましたが、時をかける少女は竹原が主な舞台です。
一見すると区別が付かないのですが、
帰ってからもう一度見直すと違いが良くわかりました。

今日紹介する「さびしんぼう」は尾道そのものですよ。

投稿: なおくん | 2007.08.20 19:39

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