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2007.08.22

夏の旅・尾道紀行 ~新尾道三部作・あの、夏の日の舞台~

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新尾道三部作のうち「あした」については、残念ながらDVDを借りる事が出来なかったので見ていません。ですので、ロケ地についても写真は撮れませんでした。ウェブ上の情報からすると、なかなか面白そうなのですけどね。

「転校生」と「あした」についてはどこのレンタル屋さんを探しても置いて無く、どうやらこれらの作品に関するレンタル化の許諾が得られていない様子です。

新尾道三部作の3作目である「あの、夏の日」は、1999年に公開された映画です。新しい様でも、もう8年も前の作品になるのですね。

横浜に住む由太(ゆうた)は小学5年生。何事に付けじっーと考え込むのがくせで、そのために周囲からはボケタとあだ名される様な少年です。由太の姉は受験を控えており、夏休みを前に彼は家族からも持て余され気味でした。

一方、尾道に住む祖父は高校の校長を務めていた人で、周囲から尊敬を受けていた人物だったのですが、最近は奇行が多く、惚け始めたのではないかと疑われていました。祖母から相談を受けた由太の両親は、一石二鳥とばかりに、祖父の見張り役として由太を派遣する事にします。こうして祖父と孫の、奇妙でかつ心温まる一夏の物語が始まります。

この映画の副題が「とんでろ じいちゃん」とある様に、実はこの祖父は時空を駆ける能力を持った、一種のタイムトラベラーなのでした。「まきまき、まきまき、まきましょう」という不思議な呪文を唱えると、思った場所、思った時間へと飛んで行けるのです。この能力を孫に最初に見せたのが、この写真の中央に見える突堤でした。はじめは泳いで向島へ渡ろうとした祖父でしたが、孫が泳げないと知り、やむなくこの力を使ったのです。

実際に尾道から向島に泳いで渡れるものかは良く判りません。距離は短いですが、流れが速そうですからね。それに船の往来が激しく、危険すぎるので現実には無理なのでしょうねえ...。

なお、この海岸べりは「さびしんぼう」の舞台でもあるのですが、整備が進んで撮影当時とは様子が一変しており、映画のシーンの面影はどこにもありません。

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祖父の家は「おのみち文学の館」が使われていました。残念ながら上手く撮れた写真が無く、近くの道で撮った写真を代わりに掲載します。この道もアングルこそ違いますが、映画の中に出てきますよ。

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ここが、祖父が余所の家の葬式に紛れ込み、参列者に号令を掛けてラジオ体操をさせるというシーンの舞台になった坂道です。暗夜行路の記事に掲載した写真の続きにあたり、上に登れば千光寺、下に行けば「おのみち文学の館」、すなわち祖父の家に行く事が出来ます。

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ここは、祖父の子供時代に出てくる長恵寺の本堂ですが、実は天寧寺の本堂なのですね。映画では前島の瀬戸内側にあるような設定になっていましたが、実際には尾道市内にあったのでした。

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少年時代の祖父がホラタコの多吉に連れられて、玉虫を捕りに来たシーンはこの角度から撮られたものです。今にも取り餅を手にした二人が入って来そうですね。なお、映画の中に出てきたやくざの弥勒様は作り物で、実際には地蔵様が祀られています。また、その地蔵様の横にやくざの弥勒様の写真が飾られており、ここが撮影場所であった事を教えてくれています。

「あの、夏の日」のロケ現場は多方面に渡っており、6つの作品の中でも一番広範囲になるでしょう。それらを巧みに組み合わせている事から、映画のシーンと実際の風景とはかけ離れている事が多い様です。もし本気でロケ現場を踏破しようと思ったら、車を使ったとしても一日ではとても廻りきれないでしょうね。

祖父役を小林桂樹が好演し、ボケタ役の厚木拓郎も好い味を出していて、なかなか楽しい映画に仕上がっています。祖父と孫の交流が温かく描かれており、見終わってほっとする様な作品ですよ。

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