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2007.07.16

京都・洛中 祇園祭宵々山2007

台風が通り過ぎたと思ったら今度は今度は大きな地震がありましたね。散々な連休となってしまいましたが、被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

今京都で行われている祇園祭は、災厄を取り除く為のお祭りです。願わくば八坂の神にあやかって、これ以上被害が広がりません様に。

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平成19年7月15日の京都は前日までの台風の影響も無くなり、青空こそ見えないものの、まずまずの日よりとなりました。宵宮が3連休と重なった事から、あらかじめ予想されていたとおり凄まじい人出となりました。宵々山に訪れた人は、雨に祟られた昨年の2倍近い37万人に上ったとの事です。

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今年は四条通から行ったのですが、御旅所の前あたりではまだ余裕で歩けました。この御旅所とは四条寺町にあって、祇園祭の間八坂神社の神をお迎えする場所の事を指します。

川端康成の「古都」では、宵山の夜に、ここで七度まいりをしていた苗子と千恵子の姉妹が出会うという設定になっています。祭りの風情が溢れる、「古都」の中でもとりわけ印象的な場面ですね。

この七度まいりとは、この御旅所の神前を起点にして少し離れては戻ってきて拝み、それを七度繰り返すと願い事がかなうという風習で、その間は誰に会っても口をきいてはいけないと作品中にはあります。

一方、本来の無言参りは祇園や宮川町の舞妓・芸妓の間に伝わるもので、御輿が奉納されている17日から24日にかけて毎日願掛けに訪れるものとされており、「古都」に出てきた七度参りとは少し違う様ですね。

作品に描かれた七度まいりは、これとは別に町衆の間に伝わっていたものか、もしかすると作者に依る創作だったのかも知れません。八坂の神様は御輿に乗って来られるのであって、宵山にはまだここには来てない訳だから...、などと考えるのは無粋に過ぎるというものかな。

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四条通を歩いていて最初に出会う鉾は、烏丸通の手前にある長刀鉾になります。この日、一番混んでいたのはこのあたりで、ほとんど停滞と言って良い状態になってました。やはり初めて見る鉾という事なのでしょう、立ち止まって写真に納めようという人が多かったせいの様ですね。

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あまりの混雑ぶのりのため、我が家では全部を廻る事はあきらめて、祭りの風情だけを味わう事にしました。そのため、出来るだけコンパクトにルートをまとめるべく、新町通りと室町通りは避けて、その間にある路地のような道をたどります。その抜けた先にあるのがこの霰天神山。

Arare0707161

ここは昨年も訪れたところで、火除けの神様としての天神が祀られています。そして、町会所の中では子供達が「雷除け火除けのお守りはこれより出ます。」と元気な声で歌いながら、粽を売っていました。宵山の鉾町の各所で聞く売り子歌ですが、この霰天神山がその発祥の地とされている様ですね。

Arare0707163

町会所の入り口にはたいてい行列が出来るのですが、何のための行列か判らず、奥に入ってから粽を売っているという事に初めて気付く人も多かったですね。

これが御本尊の天神様をお祭りする社で、道真公の梅の御紋が入っています。そして神前では「ろうそく一本献じられましょう」と男の子達が歌いながらろうそくを勧めていました。

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山伏山のご神体は、昔八坂の塔が傾いた時に、法力によって立てなおしたという浄蔵貴所が、修験者として大峰山に入る時の姿とされます。その山伏山では今年初めて町会所が公開されていました。

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町会所では山を飾る水引や胴掛けなどが展示されています。、普段はあまり目にする事がない細部の模様などが判って、なかなか興味深かったですよ。また、町会所の奥では、ここでも粽などの祇園祭グッズが売られています。

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最後に訪れたのが橋弁慶山。コンパクトにまとめたつもりでも、ここに来るまでに2時間近く掛かっています。やはり四条通で費やした時間が大きかった様ですね。

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ここも昨年訪れているところですが、通りから見上げるご神体はドラマ性に溢れていて、何度来ても見応えがあります。

今年はかなり地味な宵々山巡りとなりましたが、それでも祭りの熱気と風情を味わうには十分で、京都の夏の夜を存分に楽しむ事が出来ました。今日の宵山もまた、より一層多くの人で賑わう事でしょうね。

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コメント

提灯に明かりが灯っていい感じですね。

今年も行けそうもないのでなおくんの写真で
祇園祭に行った気になってますヾ(^^;)

たしか昨年は通りによっては歩行者も
一方通行だって言ってらっしゃいましたよね。

参考までに効率のいい回り方があったら
教えてくださいね(^◇^)☆\(ばき;)

投稿: Milk | 2007.07.16 18:12

Milkさん、コメントありがとうございます。

この提灯の明かりを見て祇園囃子を聞くと、
夏が来たなあという気がします。
去年、今年と今ひとつすっきりしない天候ですけどね。

一方通行なのは新町通と室町通で、
どちらも北向きだけになっています。
(今年は新町の方は確認してないですが...。)
ですから、全部を見て回ろうと思えば、
烏丸又は西洞院へ出て、最低2回は南へ下がらなくてはなりません。
効率良く廻ろうと思えばその事を念頭に置いて、
ルートを考えるのが良いでしょう。

四条から南は今年も行ってないので判りませんが、
そちらも絡めて考えると一番良いルートがみつかるかも知れませんね。

でも、どうあがいても人混みで思う様には歩けませんから、
一番のお勧めはポイントを絞って行く事です。
そうすれば最短ルートも考えやすくなりますよ。


投稿: なおくん | 2007.07.16 21:14

おはようございます、なおくん様

今年も三日間、くるくる着付けババになりに行って来ました。
今年は初日が大雨、台風だったので、山建ては宵々山から行いました。
しかし、凄い人出でしたねぇ。
南側も凄い人出ですよ。
新町、西洞院は仏光寺まで芋洗いのごとく。
今年は烏丸から東も混んでいて、四条通りだけでなく、
姉小路や蛸薬師も柳馬場までいっぱいでした。

投稿: いけこ | 2007.07.17 11:06

いけこさん、コメントありがとうございます。

3日間ご苦労様でした。不順な天候のせいで、
裏方もさぞかし大変だった事でしょうね。

人出は本当に凄かったですね。
例年それ程でもない烏丸通が渋滞していたのには驚きました。
14日が雨だっただけに集中したのでしょうか。

年々体力が落ちて、全部を廻るのは大変になってきました。
そこで一部に絞って雰囲気を楽しむ方針に変えたのですが、
正解だったと思います。
あの人出の中にあと一時間も居たら、
駅までたどり着けなかったんじゃないかしらん。

それだけ大変な思いをしても、
祇園囃子を聞かないと、夏が来る気がしないのですよね。
来年はまた南側に重点を置いてみようかなと思ってます。


投稿: なおくん | 2007.07.17 20:20

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