等伯の桜 西陣・本法寺
京都はすっかり初夏の装いとなり、桜の季節はとうに過ぎてしまいました。桜前線も今頃は津軽海峡を渡っている頃でしょうか。
そんな中で、出しそびれていた桜があります。それがこの本法寺の染井吉野。本堂の前にある立派な古木で、平成19年4月12日に訪れた時には見事に咲き誇っていました。
その本法寺にある長谷川等伯の銅像です。等伯は能登の人で、33歳の時に京都に出てきました。彼は熱心な法華信徒であり、その縁で身を寄せたのがこの本法寺です。等伯は日堯上人像などの作品をこの寺に残しており、その関係を表すために立てられたのがこの銅像という訳ですね。
等伯が率いた長谷川派の代表作の一つが智積院にある楓図と桜図。その桜図のイメージで等伯を撮ってみました。
桜図を描いたのは、等伯の長男である久蔵であるとされます。父に似て才能に恵まれた久蔵でしたが、わずか26歳の若さでこの世を去ってしまいました。悲しみに暮れた等伯は、夭折した息子の供養の為に大涅槃図を描き、この本法寺に奉納しています。
等伯が無念の思いを込めて描き上げた大涅槃図は、桜の背後に見える宝物館に収められています。普段はレプリカが展示されていますが、春の特別公開時には本物を見る事が出来ます。巴の庭と桜をセットに、訪れてみるのも一興かと思いますよ。
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コメント
本法寺さんの桜綺麗でしたね。
私が行った時は曇っていたので逆光になったりすると
暗くなってしまって撮るのが難しかったですが・・・
等伯さん越しの桜いいですね♪
来年は真似してみよう(^◇^)☆\(ばき;)
投稿: Milk | 2007.04.29 09:12
Milkさん、コメントありがとうございます。
本法寺に桜がある事は昨年の秋に気付いていたのですが、
Milkさんの記事を見て改めて思い出した次第です。
お陰様でとても綺麗な桜を見る事が出来ました。
智積院の障壁画から等伯=桜というイメージがあったのですが、
改めて調べると桜図を描いたのは息子の方だったのですね。
でもその方が涅槃図とのからみで本法寺の桜との繋がりも出来るし、
という事でこの構図に思い至った訳です。
等伯という人は少し調べただけですが、
なかなか興味深い人生を送っている様ですね。
いつかちゃんと調べてみたいと思う人物の一人です。
投稿: なおくん | 2007.04.29 22:24
等伯さんの像と桜素敵なコンビネーション
ですね。
ちょっと上を見上げている像が気に入りました!
投稿: しずか | 2007.04.29 23:15
しずかさん、コメントありがとうございます。
本当は風景だけでなくポートレートも撮りたいのですが、
下手にアップすると肖像権のみならず諸々の問題が出てきそうなので、
手を出していません。
そもそもモデルも居ないしね。
で、銅像なら良いだろうと撮ってみたのがこれです。
等伯さんの見ている先にあるのは多宝塔の水煙です。
今は工事中で見えないですけどね。
空を見上げて思う事は芸術の事なのか、それとも家族の事なのか。
色々と物語を感じさせるポーズですね。
投稿: なおくん | 2007.04.30 07:14