京都・洛中 人形の寺 ~宝鏡寺~
堀川寺之内にある宝鏡寺は、「百々御所」という御所号を保つ尼門跡寺院。代々皇女が門主を務めてきた由緒ある寺です。普段は非公開なのですが、毎年春と秋に特別公開が行われています。現在はその秋の特別公開中で、「王朝の遊び」というテーマで人形展が開催されています。
宝鏡寺は、光厳天皇の皇女である華林宮惠厳(かりんのみやえごん)禅尼が、応安年間(1368年~75年)に開山したのが始まりです。歴代の門主の下に送られて来た人形が膨大な数に上り、それを一般に公開する様になった事から、人形の寺として知られる様になりました。また、毎年10月14日には、この人形塚の前で日本全国から集まった人形を弔らう人形供養が行われています。
「人形よ誰がつくりしか 誰に愛されしか知らねども 愛された事実こそ汝の成仏の誠なれ」
人形塚は昭和34年に京人形商工業協同組合によって建立されたものですが、台座に刻まれた武者小路実篤作の詩が、人形供養の意義を端的に語っていますね。
宝鏡寺の内部はこのコーナー以外は撮影禁止であり、人形展の様子や庭園の景色などはお伝えする事は出来ません。人形展は概ねこの写真の様に、歴代皇女が嗜んだ遊びを紹介したもので、貝合わせや双六に興じる姿が実物大の人形を使って再現されています。
宝鏡寺の見所の一つが、円山応挙による杉戸絵です。特に、上流階級のペットとして愛された狆(ちん)の絵はとてもリアルで、現代的な感覚すら感じます。これは必見ですよ。
また、日野富子の木像も見所で、応仁の乱を引き起こした彼女の姿は、とても興味深いものがありました。
庭園には「一本百樹」と呼ばれるもみじの巨木があり、紅葉時には見事な景観を見せてくれる様です。残念ながら訪れた時にはまだ緑のままでしたが、特別公開の終盤頃にはきっと綺麗に色付いている事でしょうね。
特別公開は平成18年11月30日まで行われています。拝観料は大人600円、小人300円、拝観時間は午前10時から午後4時までとなっています。
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