京都・洛北 源光庵
京都の北西隅、鷹峯の地にある源光庵。長く修理の為に拝観停止が続いていましたが、この10月1日より再開されたと聞いたので、早速出かけてきました。
源光庵は1346年(貞和2年)に、臨済宗の大本山、大徳寺二代徹翁国師によって開創されました。その後一時衰えていた様ですが、1694年(元禄7年)に、加賀国の大乗寺二十七代卍山道白禅師によって再興され、これ以後曹洞宗に改まっています。
本堂は元禄7年の創建で、卍山禅師に帰依した金沢の豪商、中田静家居士によって建立されたものです。端正な佇まいの本堂に、姿の良い赤松の巨木が見事に調和していますね。
源光庵の境内には楓樹が多く、紅葉の名所として知られています。平成18年10月7日現在では、ほとんど木は緑のままでしたが、秋冷の空気の中で見る苔むした緑というのもまた良いものでした。
源光庵の見所の一つは、本堂から庭に面して開けられたこの二つの窓にあります。本堂の廊下にはこの窓を観賞するための椅子が並べられており、正座が苦手な人でもじっくりと見ることが出来るように配慮されています。
この四角い窓が「迷いの窓」。人間の生涯を象徴し、正老病死の四苦八苦を現しているとされます。
こちらが「悟りの窓」。禅と円通の心を表し、円は大宇宙を表現するとされます。
これらの窓を見て何を感じるかは人それぞれでしょう。どちらもとても素敵な窓で、いつまで見ていても飽きないということは確かです。紅葉の頃にはさらに見事でしょうね。
源光庵の廊下には、「血天井」があります。これまでにも正伝寺、養源院と紹介して来ましたが、関ヶ原の戦いの際に家康によって捨て石にされ、伏見城で無惨にも命を落とした鳥井元忠以下の将兵の霊を慰めるため、切腹した彼等の血が染みこんだ板を寺の天井板に用い、日々読経によって供養されているのですね。廊下の奥には彼等のための祭壇がしつらえられています。
源光庵は鷹峯の山裾にあって、野趣に富む寺です。その一方で、こんな練り塀の片隅に紅葉を散らすという、粋な演出もしているのですね。
源光庵に行くには市バスに依るしかなく、北大路バスターミナル発の北1号又は四条大宮発の6号に乗り、源光庵前で下車する事になります。正直言ってかなり不便で、多人数ならタクシーを利用するのが便利でしょう。一番のお勧めはレンタサイクルを利用することでしょうか。坂道が多いですけど、京都の郊外を風を切って走るのは、なかなかに楽しいものですよ。
| 固定リンク
「京都・洛北」カテゴリの記事
- 京都・洛北 鞍馬寺~奥の院参道・奥の院魔王殿まで~(2009.06.25)
- 京都・洛北 鞍馬寺~奥の院参道・大杉権現まで~(2009.06.24)
- 京都・洛北 鞍馬寺~九十九折参道から本殿金堂まで~(2009.06.23)
- 京都・洛北 鞍馬寺~山門から由岐神社まで~(2009.06.22)
- 京都・洛北 鞍馬山竹伐り会式2009~鞍馬寺~(2009.06.21)











コメント
源光庵に行かれたんですね。
先週の木曜は雨だったのであきらめたのでした。
?0年前に眺めた迷いの窓と悟りの窓もそのままですね。楽しみにとっておこう(^◇^)
投稿: Milk | 2006.10.08 22:03
Milkさん、コメントありがとうございます。
Milkさんは以前に行かれた事があるのですね。
紅葉の頃にはとても素敵なところなのでしょうね。
以前よりも人が増えているでしょうけど、
じっくり楽しんできて下さい。
京さんぽへのアップを楽しみにしています。
投稿: なおくん | 2006.10.09 08:38
はじめまして☆
横浜出身のHAMAKOと申します。
お写真、きれいですね♪
先日、秋の源光庵を堪能してきました。
拝観客があまりにも多すぎて
窓の前に座ることもできませんでしたが
立ち見でも心に感じるものはあったと思います(*^_^*)
同様の記事を書いたのでトラバさせてください。
投稿: Hamako | 2006.12.01 15:49
HAMAKOさん、コメントありがとうございます。
紅葉の盛りの源光庵に行かれたのですね。
さぞかし見事な景色をご覧になった事でしょうね。
実は私も先週末に行こうと思っていたのですが、
残念ながら時間が足らずに回り切れませんでした。
紅葉を背景にしたこの窓を私も見たかったな。
代わりにHAMAKOさんのブログで楽しませて頂く事にします。
投稿: なおくん | 2006.12.01 23:55