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2006.08.22

坂の上の雲の世界 ~子規堂・子規記念博物館・秋山兄弟誕生地~

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「坂の上の雲」の主人公の一人である正岡子規は、俳句や短歌の革新を手がけた事を始めとして、日本文学史上に大きな足跡を残した人物でした。松山において彼の足跡を辿るとすれば、まず子規堂から始める事になるでしょう。

子規堂は、子規の生家の一部を保存復元したものであり、正宗寺という寺の境内に建っています。これは子規の文学仲間であった正宗寺住職の仏海禅師が子規の業績を記念するために移設したもので、実際の生家跡には石碑が建っている様ですね。

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これは子規堂の入り口にある旅立ちの像。子規が松山を発ち東京に向ったのは1883年(明治16年)6月の事で、この時子規は17歳でした。この像はその旅立ちの日の朝に、草鞋を結ぶ子規の姿とされます。この像には元になった写真があり、後年箱根を旅した時の姿の様をモデルにしている様ですね。

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子規堂には多くの資料が展示されていますが、坂の上の雲との関連で言えばこの書斎でしょうか。小説では松山中学において友達となった秋山真之を、子規が自宅に招く場面で登場しています。まだ中学生に過ぎない子規が既に自分の書斎を持っている事に真之が驚くのですが、実際にはわずか三畳に過ぎず、この頃の士族の暮らし向きが窺えるエピソードですね。この部屋で子規は、貸本を借りては写本をし、自らの蔵書を増やして行ったと言います。ここはまさに子規の原点となった場所と言うべきなのでしょう。

子規堂は入場料50円。ここには子規堂の他にも、坊っちゃん列車の客車、子規の遺髪を納めた「子規居士髪塔」などがあります。松山市駅からほど近かく、一度は訪れておきたい場所ですね。

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子規堂以上に子規の資料を豊富に有しているのが「松山市立子規記念博物館」です。ここを訪れれば子規の全てが判ると言っても過言ではないほど、展示の内容は充実しています。仮に細かい資料を読まなくてもビデオがいくつもあって、それを見ているだけでも子規の事、明治の日本の事が判る仕組みになっています。少し時間を多めに取って、じっくり見て回る事をお勧めします。場所は道後公園の一角にあり、道後温泉に立ち寄るついでに訪れるのも良いでしょう。入館料は400円、高校生以下は無料です。休刊日は年末及び月曜日又は休日の翌日。

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こちらは、坂の上の雲の後二人の主人公、秋山好古と真之兄弟の誕生の地です。

好古は日本騎兵の父と呼ばれた人で、日露戦争において当時世界最強と謳われたロシアのコサック騎兵を相手に回し、見事に勝利を納めた事で知られています。陸軍大将にまで昇進し、退役後は故郷の北予中学の校長を務めました。この写真ではちょっと判りませんが、非常に個性的な顔つきで、日本人と言うより中国の大人を思わせる様な独特の風貌の持ち主ですね。いかにも明治の日本に生きたというに相応しい、強靱な人格を持っていた人物という気がします。

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こちらは、弟の真之の像です。真之は、日露戦争における連合艦隊の主任参謀として東郷平八郎を補佐し、日本海軍を勝利に導いた人として知られます。バルチック艦隊発見の報告電報に「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」と加えたエピソードでも知られますが、これは「荒波の為に水雷艇などの小型船舶は出撃出来ず、主力艦だけで出撃する」旨を簡潔に伝えた名文とも言われます。真之の風貌は兄とは違ってとても秀麗で、いかにも参謀にふさわしい明晰な頭脳の持ち主であった事を窺わせます。

秋山兄弟の生家は戦災によって焼失しましたが、平成16年に再建され公開されています。わずか4間がある小さな家に過ぎませんが、下級武士の家に生まれながら大志を抱いて上京して行った秋山兄弟を偲ぶには、丁度良い場所かも知れません。場所は松山城ロープウェイ乗り場からすぐ近く、休館日は年末年始及び月曜日となっています。入館料は大人200円、高校生以下は無料です。

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