せみしぐれ ~京都・洛東 真如堂~
梅雨が明けたとたん、せみしぐれが始まりました。蝉たちも雨が上がるのをじっと待っていたのですね。遅れた夏を取り戻そうとするかのように連日懸命に鳴いています。
ここ、真如堂でもせみしぐれが賑やかだそうです。先日、陽の傾く頃、ヒグラシの声が聞きたくて訪れたのですが、今年の長い梅雨が明ける前だったせいか、残念ながらまだ鳴いていませんでした。今年は花にしろ昆虫にしろ、例年より遅れる事が春からずっと続いていますね。今はちゃんと鳴いているそうなので、そのうちにまた訪れてみたいと思ってます。
真如堂の本堂の前では、菩提樹の実が沢山落ちていました。この実は苞が羽根になっていて、落ちる時にヘリコプターの様にクルクル舞うのが面白いのですよね。その様子をカメラで見事にキャッチ!と言うのは嘘で、蜘蛛の巣に引っかかってブラブラしていたのを撮ってきました。でも、本当に飛んでいる様に見えなくもないでしょう?
この実を財布に入れておくとお金が貯まるという俗信があるのだそうですね。私もいくつか拾って、早速財布に入れてみました。ところが、よく調べてみると、今の時期に落ちている実は熟したものではなく、付きすぎた実を木が落としているのだそうです。秋に成熟した実を残すために、余分なものを整理しているのですね。その実を拾っても果たして御利益があるかどうかは、微妙な気がしてきました...。
秋には賑わう真如堂も、この時期にはほとんど訪れる人がありません。日暮れ時の静かな境内を散歩がてら歩いてみるのも、風情があってなかなか良いものですよ。
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コメント
こんにちは、なおくん様
蝉時雨とは、いい言葉ですよね。
こんな時、日本語の豊かさに揺さぶられます。
菩提樹のプロペラ、なおくん様のカメラの腕ですので、瞬間を撮影されたのか!?とすっかり騙されてしまいました(笑)。
本当に飛んでいくように見えますね。
蜘蛛もなかなか心憎い仕事をしてくれます。
北野天満宮の聚楽第の遺構は、仰るとおり、御土居跡です。
私は梅園公開の際に見たのですが、普段公開されているのかどうかわかりません。
情報不確かでごめんなさい。
投稿: いけこ | 2006.08.01 11:11
いけこさん、コメントありがとうございます。
菩提樹のプロペラ、上手く騙されて頂けましたか。
本当に舞い落ちるのはあっと言う間なので、写真に撮るというのは至難の業です。
北野天満宮にある遺構とは、やはり御土居の事だったのですね。
功名が辻のネタ拾いにどこに行こうかと思っていいた所なので、
良いヒントを頂きました。
取材の結果はいずれアップしますね。
投稿: なおくん | 2006.08.01 23:31