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2006年5月

2006.05.26

ジョン・レノンと俳句

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遅き日や 谺(こだま)聞こゆる 京の隅

もう20年以上前になりますが、新聞の記事でジョン・レノンが作った俳句として紹介されていたのがこの句です。うろ覚えながら、オノ・ヨーコとお忍びで泊まった嵯峨野の旅館において色紙に残したもので、英語で詠んだものを日本語に訳したのだろうと書かれていたと思います。その英語版は次のとおりです。

On a long spring day echoes heard in corner of Kyoto

これは私の記憶に依るものなのでちょっと怪しいですけどね、なかなか上手いものだと感心したものです。以来、ずっとこれはジョン・レノンのオリジナルだと信じていました。

ところが最近になって知ったのですが、この句は与謝野蕪村の作だったのですね。とすれば、ジョン・レノンはこの句を知っていて、それを英訳したというのが正解になるのでしょうか。蕪村がどこで詠んだのかは判りませんが、京都の奥座敷と呼ばれる嵯峨野にぴったり来る作品ではあります。

ジョン・レノンは俳句を世界でもっとも美しい形式の詩だと語った事があり、その詞にも影響を受けているのだそうですね。すっかり日の長くなった春の日に、今は亡きアーチストと京都の繋がりに思いを馳せて古都を歩いてみるのも良いものですよ。

 

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2006.05.01

大阪 道頓堀界隈

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大阪の中心街と言えば、梅田を中心とするキタと難波を中心とするミナミが代表的です。一時期これに京橋をヒガシと呼んで第3の中心街にしようとしていましたが、あまり定着はしていない様ですね。

ではどちらが大阪らしいかと言えば、それはミナミで決まりです。実際に商業的に発展していて、人が多く集まるのはキタの方でしょうけど、梅田周辺はただの都会であって、大阪らしさはほとんどありません。

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とりわけ道頓堀界隈の賑わいたるや、まさにアジア的混沌の世界です。およそ町並みに秩序というものはなく、何でもありの精神こそがこの地域を貫くルールと言うべきでしょうか。こういう言い方をすると治安が悪い怖い場所の様に聞こえますが、そこは大阪商人の町だけあって至る所にサービス精神が溢れており、誰でも気軽に楽しめる場所ですので誤解の無きように。ベタではありますが、その道頓堀の代表的風景を紹介します。

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まずは、大阪の象徴とも言うべきグリコのネオンサイン。実はこれは5代目にあたるのだそうですね。初代は1935年(昭和10年)に設置され、当時としては画期的なきらびやかさで一躍人気を集めたのだそうです。以来、代を重ねて、現在のものは1998年(平成10年)に設置されたものです。キャラメル一粒で300mを走るランナーが両手を上げたポーズは初代から続く伝統の姿で、背後のトラックの上には大阪城、海遊館、大阪ドーム、通天閣が描かれています。今は道頓堀川の遊歩道設置工事のために川が覆われており、夜の水面に映る姿は見ることが出来ません。また、今後は遊歩道から見上げる事も出来る様になる訳ですが、真下から見上げると圧倒されるような迫力がある事でしょうね。

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次いで、動く看板で有名な蟹道楽。これは中店のほうなので少し小振りですね。以前はこれに対抗して動く海老の看板もあったのですが、いつの間にか無くなってしまった様ですね。

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ふぐ料理のづぼらやさん。このビルの裏側が昨日の記事で紹介した写真です。表と裏では随分と違うものでしょう?

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もしかしたら大阪一の有名人かも知れない、くいだおれ人形です。これにもちゃんと名前があって、「くいだおれ太郎」と言うのですね。なかなかの人気者で、記念写真を撮る人の列が一日中絶えません。写真を撮るだけ撮って、中には入らない人の方が多かった気もしますけどね。

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これはラーメン屋さんの看板です。こんな巨大な龍の看板があっても、少しも違和感を感じないのが道頓堀なのですね。

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そして、道頓堀の新しい名所がこのえびすタワーです。2005年(平成17年)に開業したばかりの巨大な観覧車なのですが、2004年12月に完成した道頓堀川の遊歩道「とんぼりウォーク」を意識した最初の施設として目新しいですね。1台を借り切るのに2千円とちょっと高い気もしますが、4人でなら500円ですのでそんなところかなという気もします。2台借り切ると8人まで3000円と割安になるのがいかにも大阪らしいと言えるかもしれません。これからは遊歩道がさらに延長されていきますので、道頓堀川そのものに沿って新しい町並みが形成されていく事でしょうね。

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