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2005.07.06

義経 26の2

義経 第26回 「修羅の道へ」その2

摂津国一ノ谷。平家の陣の整備が着々と進んでいます。
時子に一ノ谷の備えについて説明する知盛。東の生田の森を知盛と重衡が、西の明石を忠度がそれぞれ固め、海には自慢の水軍を浮かべる鉄壁の構えでした。ただ、時忠が北側の山の備えについて心配しますが、知盛はそこは急峻な崖であるから攻められる心配は無いと答えます。隙のない備えを聞き、安心した様子の時子。

京、六条御所。丹後の局に呼び出された義経。用件を聞く義経に局ははっきりとは答えず、当たり障りのない世間話を始めます。その様子を、物陰から法皇がじっと見守っていました。義仲の首を晒すことはいささか忍びなかったと言う義経を、優しい心根をしていると褒めそやす局。

短冊に書いた歌を選ぶ法皇。側に座っているのは丹後の局。法皇と局は義経の優しい性格を知り、自分たちの護衛者としてはいささか厳しさに欠けるのではないかと、危うく思っている様子です。

義経の宿所。帰ってきた義経を、あかねが来ていると言いながら郎党達が次々に出迎えますが、皆がにやにや笑っており、なにやら怪しげな様子です。義経が奥の部屋へと入ると、そこにはあかねともう一人、静が座っていました。驚く義経と、その様子を嬉しそうに見守る郎党達。

あかねと静を交えて語り合う義経主従。郎党達の勧めに従い、静に一緒に住まないかと尋ねる義経ですが、静は母を気にしてはっきりとした返事をしません。そこで弁慶が母と一緒に来ればよいと助け船を出し、やっと静の表情も晴れます。

静の家。母の磯禅師に、義経の下に行きたいと願う静ですが、母は常に生死の境にあるもののふという者の宿命を案じ、反対の様子です。それでもなおも決意を変えない娘を見てついに折れ、はなむけに自分の装束を静に手渡します。

鎌倉、大倉御所。都からの報告を読む頼朝は、義経が義仲に情を掛けたと知り、ため息をついています。政子は義経はそういう人間だと軽く受け流し、それよりも義高にどう伝えるのかと案じます。それを聞き、思案に耽る頼朝。

義高に、法皇の命により義仲を討ち果たしたと言い渡す時政。義仲の罪は義仲にのみ止まり、自分には累が及ぶ事は無いと聞き、畏まって承る義高。

義高の振る舞いに感心したと頼朝に告げる時政ですが、頼朝は自分が清盛と対面した頃の事を思い、義高もまた本心を押し隠しているのではないかと考えます。そこに現れた大姫が、義高は何故泣いているのかと頼朝に問いかけます。幼い娘の言葉に、言葉を失う頼朝、政子、時政の3人。

縁側の下に隠れて、涙に暮れている義高。

京、義経の宿所。庭で花を植えている静に、オダマキの花だなと声を掛ける義経。そのとき、弁慶達が何か揉めている声が聞こえてきます。何事かと義経と静が来てみれば、千鳥に会いたいだろうと三郎が弁慶をからかった事が原因でした。静はいがみ合う郎党達に向かって、恋しい人に会いたいと願うのは人の情だと諭し、騒ぎを静めてしまいます。

夜、静の奏でる笛の音に聞き入る義経。しかし、郎党達が歌い騒ぐ声が、笛の音をかき消してしまいます。せっかくの笛をと苛立つ義経ですが、静は賑やかな声が聞こえて来る事が嬉しいと答え、義経の気持ちを鎮めます。楽しそうに歌い踊る郎党達を見て、望んでいたのはこんな暮らしだとつぶやく義経。いつまでも続けば良いのにと言って、オダマキの花の側に座る静。その静の隣に座って共に花を見る義経。


静の母磯禅師には、丹後国網野の磯という集落の出身という伝説があります。母もまた静と同じ白拍子であり、舞の名手として知られていました。静の踊りは、母譲りという事になるのでしょうね。後に義経が頼朝と対立した時、静が鎌倉に連行される際にこの母も娘と行を共にしました。このドラマでも、そういう展開になるのかな。

網野町の伝説に依れば、鎌倉を後にした静は母と共に故郷に帰って晩年を過ごしたとされ、現在でも静神社に静の木像が残っているそうです。なお、静終焉の地として伝わる土地は、網野の他にも何カ所もある様ですね。

静の植えていたオダマキはキンポウゲ科の植物で、4月から5月にかけて花を咲かせます。漢字では「苧環」と書き、本来は布を織るための繊維を巻き付けた玉の事を指します。「苧(お)」とは麻の事で、布に織る前に縒りを付けたり糊を付けたりする工程を経る毎に、玉をほぐしてはまた巻き付けました。この苧環に花の形が似ているところから付けられた名前がオダマキです。

ここでオダマキが出てきたのは、後に静が鎌倉の頼朝の前で舞う時に、「しずやしず、しずの苧環繰り返し、昔を今に、なすよしもがな。」と歌う事に向けての伏線なのでしょうね。静は義経達と過ごしたこの穏やかな日を思い浮かべながら、悲しい舞いをする事になるのかも知れないですね。それを思うと、ちょっと切ない場面ではあります。

以下、明日に続きます。

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