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2005.06.29

義経 25の2

義経 第25回 「義仲最期」その2

後白河法皇の御前で、次々に名乗りを上げる鎌倉軍の武将達。義経は、丹後の局が自分と母常磐の事を知っていた事に驚きと感激を隠せません。そして、法皇は義経に御所の警備を任せます。名誉な役目を仰せつかり、喜び勇む義経とその郎党達。

義経の都ぶりを見て、安堵する法皇と丹後の局。真っ直ぐな気性の義経は、義仲と違って御しやすいと見たのかも知れません。

近江、粟津。兼平と2騎になり、小雪舞う近江路を行く義仲。何時になく鎧が重いとつぶやいた義仲の背後から、矢が襲ってきます。驚いて振り向くと、鎌倉軍の追手がすぐそこまで迫っていました。義仲の盾となって追手を防ぎ、義仲を落とそうとする兼平ですが、義仲はそんな兼平を見捨てる事が出来ずに、追手に向かって斬りかかって行きます。その義仲に向かって放たれた矢の一本が、義仲の額に命中してしまいました。あまりの痛手に、思わず馬から落ちる義仲。わずかに起きあがった義仲の目に、彼の象徴とも言うべき朝日が写りました。その朝日を見つめながら、崩れ落ちる義仲。その義仲を見て、太刀を口に含んで真っ逆さまに馬から飛び降り、壮絶な最後を遂げた兼平。

義経の宿所。郎党達から祝いの言葉を受ける義経。そこに、景季が義仲を討ち取ったという知らせを持ってきます。喜びの声を挙げる郎党達とは対照的に、浮かぬ表情の義経。彼は自分が追いつめたとは言え、義仲が討たれた事に悲しみを覚えていたのでした。

摂津、一ノ谷。鎌倉軍が都に入り、その一手を率いているのが義経と聞き、衝撃を受ける時子。知盛は、三種の神器の返還を拒み続けている事で、法皇が平家追討を頼朝に命ずるのでは無いかと危惧します。その時はどうするかという時子の問いかけに、一ノ谷を要害と化し、鎌倉軍を迎え撃つと言い切る宗盛と知盛。

京。郎党を率いて、御所を警護する為に都大路を行く義経。法皇を救い出した彼を賞賛する都人の中に、お徳、烏丸、そしてうつぼの姿がありました。凛々しい義経の姿を、嬉しそうに見送るうつぼ。

吉次の屋敷。郎党を連れた義経が、吉次の下を訪れています。都に戻った義経を祝福する吉次と、奥州に連れて行ってくれた事を吉次に感謝する義経。その吉次の屋敷に清盛が残した福原の屏風があったのですが、義経はその事に気が付きません。吉次は、母常磐に会わないかと義経に勧めますが、義経は長成の意向もあろうと直ぐには決めかねます。


以下、明日に続きます。

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