義経 15の4
義経 第15回 「兄と弟」その4
常陸から帰り、侍所を創設して和田義盛を別当に任命した頼朝。
侍所とは、ドラマの最初に出て来た様に、御家人達を統制するための機関で、戦時には、軍隊の指揮にあたるという重要な機関でした。その初代別当となった和田義盛は三浦氏の一族で、三浦氏の当主である義澄の甥にあたります。、武勇豪胆強力の持ち主と言われ、相模国三浦郡和田に住んでいた事から和田氏を名乗りました。義澄と供に頼朝の旗揚げに参戦し、頼朝の信頼を得るところとなり、この重職を与えられる事となりました。のち、平家追討などにおいても活躍する事になります。ちなみに三浦氏は、北条氏と同じく平氏の系統に属します。
すっかり家の修理も終わり、庭の畑も出来上がった義経の館。縁側で喜三太と伴に薬草を粉にしている義経。そこへ弁慶が現れ、頼朝の義経に対する扱いに不満を漏らしますが、義経はそれをなだめます。
三郎に支えられて、庭先に現れた静。弁慶に早く都へ帰れる様に脚を治せと言われ、複雑な表情を見せる静と、思わず手を止める義経。そこに、頼朝からの呼び出しがあったとの知らせが入ります。
頼朝の屋敷で、兄と対面する義経。二人きりで、初めて仲睦まじく語り合います。頼朝から清盛への思いを聞かれ、自分は源氏の一族であり、頼朝の弟であると言い切る義経。頼朝への思いを伝える義経と、流人として過ごさなければならなかった境遇を語る頼朝。この日の二人には、後に二人を引き裂く確執の影は、どこにも見あたりませんでした。
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