義経 12の3
義経 第12回 「驕る平家」その3
1179年(治承3年)7月29日に、42歳の若さでこの世を去った重盛。
平家物語に描かれた重盛の死は、ドラマとはかなり様子が違っています。熊野詣に出かけた重盛は、父清盛の悪行により平家一門に災いが及ぶ事を恐れ、その行いが改まる様に祈願しています。そしてそれが叶わないなら、自らの命と引き替えに、来世での苦しみを助けてくれるようにと願いました。程なく病に罹った重盛は、病は願いが叶った結果であるとして治療や祈祷を拒否し、清盛が遣わそうとした宋人の医師も、異国人を都に入れては国の恥だとして断ってしまいます。そして、出家した数日後にこの世を去ったのでした。
清盛に意見を言える唯一の存在であった重盛の死は、栄華を極めていた平家に暗い影を落とす事となります。
| 固定リンク
「義経・平清盛」カテゴリの記事
- 平清盛 第50回 「遊びをせんとや生まれけむ」(2012.12.23)
- 平清盛 第49回 「双六が終わるとき」(2012.12.16)
- 平清盛 第48回 「幻の都」(2012.12.09)
- 平清盛 第47回 「宿命の敗北」(2012.12.02)
- 平清盛 第46回 「頼朝挙兵」(2012.11.25)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント