義経 11の2
義経 第11回 「嵐の前夜」その2
中宮徳子の出産を前に、生まれてくる子がたとえ姫であっても、男子として育てる決意を示す時子。
時子が生まれてくる子を男子として育てようとした話は、宮尾本「平家物語」に出て来ます。他の物語等には無いと思いますので、原作本のオリジナルの設定と思われます。それともどかに原型があるのかな...。平家物語では、胎内の女子を男子に変える呪法を行ったとありますね。
平家の一門の女性達が総出で作り、後白河法皇までもが手を汚した五輪塔。
この五輪塔は実際に存在し、六波羅蜜寺の本堂の下から出土しています。「山槐記」などに徳子が懐妊した時に、男子の出生を祈願して六波羅蜜寺で泥塔が作られたという記録があり、ドラマではそれを平家の女人が作った事にしてあるのですね。出土した泥塔は8000基に上り、男子出生に賭けた平家の執念が感じられます。
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