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2005.02.14

義経 6

第6回 「我が兄頼朝」

平家の密命を帯びた春慶の待ち伏せに会い、これを返り討ちにした遮那王。

平家が遮那王の命を狙ったというのも、覚日が遮那王を庇ったというのも義経記を始めとする物語にはなく、この下りはこのドラマオリジナルの設定でしょうね。

義経記では、自分が源氏の御曹司である事を知った牛若は、山中で木立を平家と見立てて夜ごと武術の修行に励む様になります。それを牛若の師である東光坊の阿闍梨が知る所となり、恐れをなした阿闍梨は牛若を無理矢理出家させようとします。しかし、牛若は頭を剃って出家する事を拒み、刀の束に手を掛けて誰も近づけようとはしません。この事を聞いた覚日坊の律師が、大勢が修行している東光坊から静かな覚日坊へと牛若を引き取り、名を遮那王と変えさせて修行させたところ、ようやく遮那王はおとなしくなったとあります。ただ、遮那王は平家に対する復讐を忘れた訳ではなく、日々謀反の事を祈るようになったのでした。

ここにある様に、鞍馬寺はひたすら平家を恐れていた様です。叡山や興福寺ならともかく、鞍馬寺には平家に逆らう程の力は無かったようですね。また仮にそれたけの実力があったとしても、遮那王一人のために全山挙げて逆らうだけの理由はなかったでしょうしね...。

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