京都 首途八幡宮@義経
義経を奥州平泉へ誘ったとされる金売り吉次。その正体については、様々な説が唱えられています。
・奥州の金商人(平治物語)
・京三条に住む大福長者(義経記)
・京五条に住む金商人(源平盛衰記)
などが主なところで、
・吉次という特定の人物は実在せず、奥州から来ていた金商人の総称。
・備中国哲西の商人。金とは鉄の事で、都を経て奥州まで鉄の販売ルートを持っていた。
・義経の従者の一人、堀影光。
という説もあります。まさに、伝説に包まれた人物と言えそうですね。
上の写真は、京都西陣五辻南にある首途八幡宮。首途は「かどで」と読み、出発の意味。かつてここに吉次の屋敷があり、義経が奥州に旅立つにあたって道中の無事を祈願したと伝えられています。その由来から、この神社は旅行安全の信仰を集めています。吉次は奥州藤原家の家臣で、ここにあったのは藤原家の京屋敷だったという説もありますね。
謎に満ちた吉次に連れられ、16歳の遮那王は京を後にし、奥州へと旅立ったのでした。
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