« 義経 3の3 | トップページ | 「恋する京都」から1年 八坂の塔 志乃が見た景色 »

2005.01.28

京都 義経の里@鞍馬山 

kurama11

木立なす 鞍馬の山のその奥に 天狗の棲むと人のいう

京都の北に位置する鞍馬山。東の比叡山、西の愛宕山と共に、都を守る霊山の一つです。しかし、朝日の射す比叡、夕日に染まる愛宕に比べて、北の鞍馬はどこか暗い印象がするのを否めません。また、比叡を越えれば近江の野、愛宕の向うには亀岡の盆地が広がりますが、鞍馬の背後はどこまで行っても山また山の丹波です。京都盆地から見る鞍馬山は、なにか底知れぬ闇を控えているかのようにも見えます。その闇が、いつしか鞍馬天狗の伝説に結び付いていったのでしょうか。

京都市内から鞍馬寺までおよそ12km。鞍馬寺に預けられた遮那王は、夜な夜な寺を抜け出しては都へと通ったと言います。ただでさえ険しい山道を、夜の夜中にたった一人で下ってくるのですから、それだけでも都人に恐ろしげな印象を与えた事でしょうね。夜道を行く遮那王の姿は、既に伝説の中の人物だった事でしょう。

雪雲に煙る鞍馬を見ていると、遮那王を育てた妖のものが、今でもそこに居るかの様に思えてきます。

|

« 義経 3の3 | トップページ | 「恋する京都」から1年 八坂の塔 志乃が見た景色 »

義経・平清盛」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 京都 義経の里@鞍馬山 :

» 天狗伝説 [高尾天狗の山歩記(やまあるき)]
天狗は、ここ高尾山に限らず、古来より多くの天狗伝説や天狗信仰をもたらし、神格化されてきました。天狗には諸説ありますが、そのひとつに、日本書記のなかのサルタヒコ神... [続きを読む]

受信: 2005.02.05 20:37

« 義経 3の3 | トップページ | 「恋する京都」から1年 八坂の塔 志乃が見た景色 »